算数・数学が得意な子と苦手な子はどこが違う? 『この1冊で一気におさらい! 小中学校9年分の算数・数学がわかる本』の著者で進学塾を経営する小杉拓也さんが、我が子を算数・数学好きにするための2つのポイントを紹介します。
算数・数学の得意な子の特徴
普段、多くの子どもに算数や数学を教えていると、算数や数学が得意な子と苦手な子に、それぞれ共通の特徴があることに気づきます。
算数・数学が得意な子に共通しているのは、「いい意味であきらめが悪い」ということです。
いい意味であきらめが悪い、というのは、1つの問題を解けるまで、時間がかかってもあらゆる方法でなんとか解こうとする姿勢のことです。
算数・数学が得意な子は、問題が解けないことに対しての悔しさが強い傾向にあります。
「何としてでも解いてやる!」という熱意のある子が、算数・数学を得意にする素質を持っていると言うこともできるでしょう。
私が授業中に生徒に問題を解いてもらっているとき、生徒を見ていると明らかに苦戦しているときがあります。
たとえば、まったく鉛筆が動いてなかったり、苦悩の表情を浮かべていたりするときです。
授業時間には限りがあり、ずっと同じ問題を考えさせるわけにもいかないので、そのような時は私から「ヒントいる?」、もしくは「そろそろ解説しようか?」などと声をかけるのですが、得意な生徒の場合は「ヒントはまだいらないです。先生、もうちょっと考えさせてください」というような答えが返ってくるのです。