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かの残響、清冽なり――本田美奈子.と日本のポピュラー音楽史

ミュージカル経験で音域と表現力が急拡大
新曲「つばさ」で超絶技巧を披露(1994年)

坪井賢一 [ダイヤモンド社論説委員]
【第7回】 2012年8月10日
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 東宝ミュージカル「王様と私」(1996年)でソプラノ音域をフォルテの裏声(頭声)で歌い、観衆を驚倒させた本田美奈子さんは、同時にまったく発声法の異なるポップスの新作を発売する。1994年5月にはシングル「つばさ」でヒットチャートに再び登場し、9月にアルバム「Junction」を発売した。ただし、大ヒットしたわけではない。だれもまねすることのできない高度な技術を要するポップスである。20代最後の3年間、ポップスでは少女のころよりも瑞々しい美しさを広い音域で表現するようになっていた。

1994年から96年の主な音楽活動

シングル「つばさ」(作詞・岩谷時子 作曲・太田美知彦 編曲・佐橋俊彦 日本フォノグラム、1994年5月25日発売)

〔1994年〕
4月2日-30日  ミュージカル
                     「屋根の上のヴァイオリン弾き」
                      ホーデル役(帝国劇場)
連載第5回
5月25日    シングル「つばさ」
                    (日本フォノグラム)

8月26日           読売日本交響楽団の
                     ポップスコンサート出演
                    (サントリーホール)服部克久指揮
9月18日    フジテレビ「Music Fair」
9月24日    アルバム「Junction」
                    (日本フォノグラム)

12月24日    ホテルオークラ
                    「Christmas Dinner Show ‘94」
                     岩谷時子構成

 

アルバム「Junction」(プロデューサー渋谷森久 岩谷時子 日本フォノグラム、1994年9月24日発売)

〔1995年〕
2月5日      フジテレビ「Music Fair」
4月2日      フジテレビ「Music Fair」
5月10日      シングル
                「ら・ら・ば・い~優しく抱かせて」
                    (マーキュリー)

6月25日     アルバム「晴れときどきくもり」
                   (マーキュリー)
7月26日    シングル「僕の部屋で暮らそう」
                   (マーキュリー)

7月30日    フジテレビ「Music Fair」
11月6日    シングル「Fall in Love with You~恋に落ちて」
                   (マーキュリー)

12月17日    フジテレビ「Music Fair」

〔1996年〕
6月28日    アリア「ある晴れた日に」を歌う
                   (ファッション・シンフォニー&パーティー、
                   三枝成彰プロデュース)
7月21日    シングル「Shining Eyes」(アポロン)
7月28日     服部克久と音楽畑オーケストラ(阿蘇)出演
9月1日      フジテレビ「Music Fair」
9月6日-29日  ミュージカル「王様と私」タプチム役(日生劇場)連載第6回

  赤字が今回から登場するポップスの作品である。

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坪井賢一 [ダイヤモンド社論説委員]

1954年生まれ。78年早稲田大学政治経済学部卒業後、ダイヤモンド社入社。「週刊ダイヤモンド」編集長などを経て現職。著書に『複雑系の選択』『めちゃくちゃわかるよ!経済学』(ダイヤモンド社)『浦安図書館を支える人びと』(日本図書館協会)など。


かの残響、清冽なり――本田美奈子.と日本のポピュラー音楽史

日本のポピュラー音楽の誕生をレコード産業の創始と同時だと考えると、1910年代にさかのぼる。この連載では、日本の音楽史100年を、たった20年の間に多様なポピュラー音楽の稜線を駆け抜けた本田美奈子さんの音楽家人生を軸にしてたどっていく。

「かの残響、清冽なり――本田美奈子.と日本のポピュラー音楽史」

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