こんにちは、「電子書籍フォーキャスター/World Business Trend Tracker」の吉田克己です。今回も電子書籍マーケットの将来予測(フォーキャスト)をお届けします。このシリーズもおかげさまで今回が最終回です。そこで、前回に引き続き、「電子書籍フォーキャスト」のまとめをしてみます。

電子書籍市場の規模は下方修正
電子書籍閲覧端末の市場は上方修正

 電子書籍に関するまとめを行うにあたって、本の電子書籍化に伴う流通や売れ方の変化などを整理するには、先に以下を見て(読んで)おくとよさそうです。

電子書籍で変わる「本の売り方」:ワールドビジネスサテライト(2012.07.09)

 以下、電子書籍に関するカテゴリーごとにポイントを整理します(まとめという性格上、リンク先は一部、第6回までに取り上げたものもあります)。

マーケット

国内市場の変化を予感させるデータか?―定期調査「電子書籍」(4)|インターネットコム&gooリサーチ(2012.07.13)

「使いたい専用リーダーを選んでください」との質問に対しては、前回の同調査(2012.04.13)までは5割前後で1位を維持していた「Reader(ソニー)」が36.9%で2位に落ち、代わって「Kindle(米国Amazon.com)」が41.5%で1位になっています。

 ただし、調査期間が2012年の7月2日から5日であるからか、楽天の「コボタッチ」が選択肢に入っていないというのが……。この点については、第5回の同調査結果(10月中旬)を待って判断したいところです。

 その楽天自身の調査結果などを再掲しておきます。

電子書籍に関する調査|楽天リサーチ(2012.06.25) 
※上記リサーチの要点は第6回を参照