Digital Experience! TOP>DIAMOND online>吉田克己の電子書籍フォーキャスト
吉田克己の電子書籍フォーキャスト
【第6回】 2012年7月19日
著者・コラム紹介
吉田克己  [5時から作家塾(R) 代表/World Business Trend Tracker 主宰]

2016年度末、日本人の3人に1人は
タブレット端末か電子書籍専用端末を所有している

こんにちは、「電子書籍フォーキャスター/World Business Trend Tracker」の吉田克己です。今回も電子書籍マーケットの将来予測(フォーキャスト)をお届けします。第6回は――ちょうどこの原稿が公開されるタイミングと「コボタッチ」の発売日が重なるということもあり――ここ2ヵ月くらいで出てきた話題を、おもに各種の調査結果と予測データを中心に整理しておこうと思います。

米国ではもはや、
電子書籍ブームは過去のもの?

 まず、6月の4~7日の4日間、ニューヨークで開催された「Book Expo America 2012」のまとめを見ておくことにしましょう。

Book Expo America 2012まとめ(2012.06.14)

Book Expo American 2012 Wrapup(2012.06.08)

 一読して感じることは、米国ではもはや、電子書籍ブームは過去のものになってしまっているかの如くだということです。

 あちらこちらで係争中であることが影響しているのかもしれませんが、楽天が買収した「Kobo」だけが気を吐いていたような印象を受けます。

cf.Kobo、リアルタイムセールスダッシュボードを発表(2012.06.12)

電子教科書には積極的な動きもあるなか
図書館での電子書籍貸し出しの認知度は低い

 同じ米国での話題と言えば――日本ではまだまだ本格的な動きは感じられませんが――第2回でも取り上げましたが、教科書の電子書籍化や、図書館での電子書籍の貸し出しが挙げられます。

 米国コネチカット州の私立校、South Kent Schoolは、昨年の段階ですでに、iPadを利用して電子教科書へ完全移行しています。

South Kent School、完全に電子教科書へ移行(2012.06.12)

 実際、社会科などで時事問題を扱う際には、電子教科書――そのものの性質というよりは、iPadからインターネットへのアクセスを絡めることによって、より柔軟な授業が可能になることは確かでしょう。

1
nextpage
  • PR
  • PR
新着記事
MORE
BackNumber
MORE
ArticleRanking

吉田克己  [5時から作家塾(R) 代表/World Business Trend Tracker 主宰]

京都大学工学部卒。リクルートを経て2002年3月に独立。ダイヤモンド・オンラインでは、「消費インサイド」「デジライフNAVI」「就活の法則」などの企画・執筆に携わる。通信講座「『週刊ダイヤモンド』でビジネストレンドを読む」の講師を務める。編・著書に『三国志で学ぶランチェスターの法則』『シェールガス革命とは何か』『元素変換現代版<錬金術>のフロンティア』ほか。


吉田克己の電子書籍フォーキャスト

やがて本はすべて電子化されるのか、それとも、やはり本は紙で読むものなのか……。かつて「ISIZE BOOK」のウェブマスターを務め、早い時期から本とウェブの理想的な関係を追求してきた吉田克己氏が、世界と日本の電子書籍マーケットを見渡しながらその近未来像をフォーキャスト(予測)します。

「吉田克己の電子書籍フォーキャスト」

⇒バックナンバー一覧