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株式市場透視眼鏡

海外不安消えぬ今は内需かつ
低PER・高利益率銘柄に注目

吉野貴晶(大和証券投資戦略部チーフクオンツアナリスト)
2012年9月5日
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 残暑を迎える季節になると、株式市場では3月期決算企業の上期決算の行方が意識され始める。このように投資家の視点が企業業績に向かう場面で効果的な投資指標はやはりPER(株価収益率。株価÷1株当たり予想税引き利益)である。値が低ければ割安株であることを示す。

 グラフは、1983年末以降で、毎年末、東証1部上場企業のPERで最も低いものから2割に均等に投資し、次の年末に売却して再び最も低いものから2割に投資することを繰り返した場合の、投資収益率を累積したものだ。83年末に投資したケースでは、2012年7月末で、9.5倍となった。

 ただ、注意点は、パフォーマンスに紆余曲折があることだ。例えば、9月にリーマンショックが起こった08年は、39.1%の下落となった。しかし、こうしたショックの後は、グラフからもわかるように、反発し長期的にパフォーマンスがよかったことは注目される。

 世の中には、さまざまな投資手法がある。例えば、環境関連など市場で注目されるテーマで恩恵を受けそうな銘柄に投資するという方法もある。こうした方法も悪くはないと思うがとても難しい。なぜなら、将来的に環境が注目されそうだということは皆が考えるため、すでに株価にはそうした期待が反映されて上昇してしまっているケースも少なくない。つまり、買い時と売り時が難しい。

 PER投資は、単純過ぎてあまり注目されないだけに、勝率が高い。株式市場で注目されるテーマの選別が難しい場面などは、株式投資の本来の姿に戻り、株式の価値を見直した投資が妥当なのだ。

次のページ>> PER投資の弱点とは
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