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ビジネスマンのための中国経済事情の読み方

300年ぶりの経済リベンジに沸く中国

高田勝巳 [アクアビジネスコンサルティング代表取締役]
【第4回】 2007年12月10日
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 前回『中国人を「ずるい」と言っても始まらない』ということで、色々と言いたい放題なことを言わせていただきましたが、この文章について、投稿サイトの2ちゃんねるで議論されていたのには驚きました。その中でも、究極のコメントは、「要するに、中国人と付き合わなければいいってことだろ。」でした。

 なるほど、その通り!といいたいところでしたが、一方で、中国と中国人と付き合わなければ、成り立たないのが日本の現状であると、改めて考え直されました。経済面だけをみても、今すぐに中国との取引をやめればどういうことになるか考えると、おそらく以下のような状況が予想されます。

 仮に、日本人が、現在の現代的な、便利で、贅沢で、楽な生活をやめて、老子のいう「隣国相望み、鶏犬の声会い聞こえて、民、老子にいたるまで、相往来せず。」のような生活で、石油資源にも頼らず、自給自足で、つつましく一汁一菜の生活に戻れれば別ですが、いまさら無理でしょう(私は、個人的にはそういう生活も悪くないと考えておりますが・・・)。

1.中国から食料の供給がなくなり、日本人は飢え死にする。そこまで行かなくとも、食料価格は暴騰する。

2.中国からの安価な工業製品の供給も止まり、急激な物価上昇が起こり、消費は低迷する。

3.中国への輸出で好業績を出している日本の輸出産業が大打撃を受け、業績低下、日本の株価も暴落。それをきっかけに世界の株価が連鎖的に暴落し、世界的な金融危機に。

 そうすると、日本は、やはりなんだかんだ言っても、中国と中国人と上手に付き合っていかざるを得ないんだなと、改めて考えさせられた次第です。

 前回は、中国の負の側面ばかり言ってしまったのかもしれませんが、悪いことばかりであれば、日本と中国の関係はここまで発展しないと思います。前回は、あくまでも色々苦労をされている日本企業の方もいる中で、日本人としても心の持ち方を、最悪の事態も想定した上で考え直してみた、ということでご理解頂ければ幸いです。

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高田勝巳 [アクアビジネスコンサルティング代表取締役]

上海在住15年。日系企業の中国ビジネス構築を支援しながら、中国経済の動向を「現地の視点・鋭い分析・分かりやすい言葉」をモットーにメディア等を通して日本に発信している。三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)本部証券部門、上海支店等を経て2002年より現職。主な著書に『中国株式市場の真実』(共著・ダイヤモンド社刊)がある。
アクアビジネスコンサルティング ホームページ


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