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週刊ダイヤモンド 健康とからだ新常識

死亡率は減少も患者数は依然、多い「脳卒中」

【第17回】

 脳にある動脈が動脈硬化などで破れたり、詰まったりすると血液が流れなくなり、脳組織が壊死してしまう。障害が起こった場所によって意識がなくなったり、ろれつが回らなくなったり、手足がまひしたりといった発作が起こる。後遺症として運動障害や言語障害があり、QOL(生活の質)を低下させる。

 脳卒中はいくつかのタイプがあるが、代表的なのが脳出血と脳梗塞。

脳出血や脳梗塞はこうして起こる 動脈が破れて出血するのが脳出血で、出血そのものはやがて止まるが、溢れた血液が「血腫」として固まり、周囲の細胞を傷つける。ちなみに、脳を覆っている「くも膜」の下部で出血するくも膜下出血は、先天的な原因で起こることが多く、生活習慣との関連性は低いと考えられている。

 一方、動脈が詰まって血液が流れなくなり、そこから先が酸欠状態で壊死してしまうのが脳梗塞。脳の血管に直接、血栓ができて詰まることもあれば、心臓付近の血栓がはがれて血流に乗って脳までたどり着き、そこで血管を詰まらせることもある。どちらにしても動脈硬化が原因で、先に脳で詰まるか、心臓で詰まるかの差だ。

 日本は昔から脳卒中の多い国だった。今では死亡原因の第3位になっているが、1980年までは死因のトップだった。これは治療法が進化したことなどで死亡する確率が下がったためだが、患者数そのものは減ったわけではない。

 総患者数は147万人で、これは死因トップのガン(127万人)よりも多い。このうち年間13万人ほどが死亡している。

 脳卒中のうちでも高血圧が主な危険因子となる脳出血は減少している。これは漬物や味噌汁など塩分の多い食事を取らなくなってきたことなどが原因だ。ただ、逆に脳梗塞は増えてきている。食生活の欧米化でコレステロールが増加しているからである。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 田原寛 )

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