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週刊 上杉隆

民主党代表選の哀しい現実

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]
【第13回】 2012年9月13日
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政権奪取以降の民主党
情報公開「逆行」の歴史

 「まだ、そんなことをやっているのか?」

 朝日新聞の元政治部幹部と電話で話していると、呆れた口調でこう言う。

 民主党代表選、日本記者クラブで開かれた「公開討論会」は、あたかも「非公開討論会」とでも名称変更した方がいいようなひどい有様だった。

 オープンな政治を掲げて1996年にその産声をあげた民主党、1998年の新民主党、2003年の自由党等の合併などで野党として力をつけ、2009年には悲願の政権奪取を実現する。だが、それ以降は、官報複合体に操られる、自民党と同じ、いやそれ以上に古い政治体制に成り下がってしまった。

 それは、情報の隠蔽という現代民主主義国家に反する数々の所作で象徴的に明らかになってくる。

 2009年9月、政権奪取でそれまで海外メディア、雑誌、ネット、そしてフリーランスにまで認めていた記者会見への参加を、内閣官房の要である平野博文官房長官の裏切りによって、記者クラブ独占の古いスタイルに戻してしまった。

 ただ、まだマシだったのは、その鳩山政権では、2010年3月までの半年間に、その記者クラブシステムの欺瞞に気付いた閣僚たちが、次々と記者会見をオープンにしていったことだった。

 岡田克也外相、亀井静香金融相、原口一博総務相、小沢鋭仁環境相、枝野幸男行革担当相、そして鳩山由紀夫首相などが次々と会見をオープン化させ、公的情報へのアクセス権を報道に開放していった。

 しかし、次の菅政権になると、枝野幸男官房長官と細野豪志原発担当相が新たに会見をオープンにしただけで、前原誠司外相などの会見時間短縮などの例が顕著であるように、その流れは縮小し始める(肩書きはいずれも当時)。

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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