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巨人独走でシラケたセ・リーグのペナントレース
原因は下位球団の「戦う姿勢」にありはしないか

相沢光一 [スポーツライター]
【第219回】 2012年9月25日
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今季の巨人が見せた
歴史的・記録的強さ

 巨人がセ・リーグ優勝を決めた。

 とにかく今季の巨人は「強い」の一語。優勝を決めた9月21日時点(以下同)のデータがそれを物語っている。戦績は81勝38敗14分で貯金43、勝率は6割8分1厘だ。

 勝率が6割8分を超えたのは、63年におよぶセ・リーグの歴史でも7回しかない。しかも、そのうち6回は1950年の2リーグ分裂直後で各球団の戦力が整っていない1955年までに記録されたもの。あと1回は川上巨人がV2を達成した1966年の6割8分5厘だ。今季はまだ試合が残っており、これが最終勝率ではないが、46年ぶりの高勝率を残すことは確実。原巨人はV9ロードを歩み始めた川上巨人に匹敵する驚異的な勝ちっぷりを見せたわけである。

 にもかかわらず優勝決定がここまで延びたのは2位中日の奮闘があったからだ。中日の戦績は70勝49敗15分の勝率5割8分8厘。これはペナントレースが団子状態なら優勝してもおかしくない数字で、実際、昨年セ・リーグ優勝した中日の勝率は、これより低い5割6分だった。その中日に11ゲームもの差をつけて優勝したのだから巨人の強さは際立っていた。

 また、各部門のチーム成績も軒並み1位だ。チーム打率2割5分8厘、チーム防御率2.13はセ・リーグだけでなく12球団でもトップ。本塁打88は東京ヤクルトと並んで1位だし、盗塁91もセ・リーグ1だ。当然、チーム得点508は12球団最多で、失点323は最少。巨人ファンは期待通りに選手が打って走って点を取り、投手陣がそれをしっかり守るシーンを見続けてきたわけだ。そしてグングン白星を積み重ね安心して優勝の時を迎えたのだから、笑いが止まらなかっただろう。だが、その他のセ・リーグチームのファンの大半は8月に入る頃からペナントレースに対する興味を失い、シラケていたはずである。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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