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版権保護は進むも、健全には程遠い中国デジタル音楽市場

山谷剛史 [フリーランスライター]
2009年11月2日
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 中国のリサーチ会社艾瑞咨詢「iResearch」が16日に発表した中国デジタル音楽市場についての調査結果によれば、中国デジタル音楽市場規模は前年比で8.2%増となる17.9億元(約240億円。1元=13.5円で計算)となるそうだ。

2007-2011中国デジタル音楽市場(億元)

 日本のデジタル音楽市場規模は日本レコード協会の統計によれば今年1月~6月までの半年で446億1400万円となっているので、中国の音楽市場規模はざっくりいえば日本の音楽市場規模のおよそ4分の1程度ということになる。

 また同調査結果によれば、インターネットユーザーの音楽取得方法(複数回答可)は、インターネット経由が97.6%とほとんどがインターネットで音楽を取得しており、CDなどを購入する人はわずか24.6%となっている。

 中国の都市では繁華街から住宅地まで海賊版CDショップが至るところにあるが、そこがもはや音楽発信基地ではなくなってきているのだ。また携帯電話などを利用し音楽を取得するのは全体の24.4%だが、今年本格的に開始された第三世代携帯電話の利用者次第で今後この割合がずっと高くなることが予想される。

 蛇足となるが、日本レコード協会のサイトには世界の音楽マーケットの統計も掲載されている。掲載されている中で最新のデータとなる2004年におけるオーディオレコード売上は、日本ではCDシングル・CDアルバム・音楽DVDの販売の売上総数は2億5560万枚、金額にして5591億円となり、一方同年の中国での売上総数は1億2360万枚、金額にして17億5400万元(2億1180万米ドル)となっている。

 記載に載るくらいだからこれは正規版の販売だろう。コピー天国と揶揄される中国にしては意外と検討していると思うかもしれないが、1人あたりの購入額は0.16米ドルとリストに掲載された国の中では最低クラスである。

 ちなみに他国の1人あたりの購入額は米国が40.92米ドル、日本が40.44米ドル、イギリスが59.07米ドル、BRICs諸国では、ブラジルが2.07米ドル、ロシアが3.37米ドル、インドが中国以下の0.14米ドルとなっている。

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山谷剛史 [フリーランスライター]

日本人の立場から中国のIT事情を紹介する。執筆の他、講演も行う。著書に「新しい中国人 ネットで団結する若者たち」(ソフトバンク新書)


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