オトコを上げる食事塾 笠井奈津子
【第10回】 2012年10月1日 笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

どうしても夜食を食べたくなったらどうすればいい?
夜中に食べても、ぎりぎり許される食事

 ダイエット中のクライアントから「あの、どうしても夜遅くにお腹が空いたら、どうすればいいですか?やっぱり、何も食べない方がいいですよね?」と、どことなく後ろめたそうに聞かれることがある。身内だったら「うん、食べちゃだめ」と答えるところだが、食事カウンセラーとしては全力で拾いにいかなければならない。

「どうしてもの時は…」と言葉を続けるわけだは、申し訳ないけれど、これなら夜に食べても大丈夫ぎりぎり許される食事です、と声を大にしておすすめできるものはない。もしも「野菜スープ」といっても、それをできる人は少ないと思うし、仕事が終わった後に野菜スープを食べたいと思うビジネスマンにもなかなかお目にかかれない。となると、ぎりぎり許される食べ方をしてほしい、ということになる。

 もちろん、ただ肩を持って甘やかしているだけではなく、どうしても食べたいときには食べた方が良い、というのにはそれなりの理由がある。まず、お腹が空いて熟睡できないようなレベルであれば、それは良い睡眠が取れているとは言い難く、かえって代謝が落ちやすくなって、せっかくの我慢もダイエットにネガティブに働く。それに、良い睡眠がとれなければ、どうしたって翌日の仕事にも影響が出るはず…。

ポイントは「先に生野菜」「よく噛む」
“満腹まで食べる”はやめよう

 どうしても食べたいのであれば、消化しやすく、消化時間が短いメニューであることが選ぶ基準になる。揚げものよりは焼き物だろうし、肉よりは魚。そして、パスタよりはごはん、と、なんとなく“重くないもの”“がっつり系ではないもの”を選んでほしい。それに、同じお肉を選んでも、部位によってカロリーは大きく異なる。豚肉の場合、脂たっぷりのバラ肉を赤身が多いヒレ肉に変えると、それだけで7割もカロリーカットされるし、鶏肉は皮の部分を取ると4割もカットされる。

 でも、そうはいっても、食べたい!食べたい!と思うのがビジネスマンにとっての夕食・夜食かもしれない。それならば、サラダのような生野菜を先にいただくと良いだろう。消化や代謝に必要なビタミン、ミネラルをチャージすることができ、さらに食物繊維の働きで血糖値の上昇が緩やかになるので、脂肪の蓄積をある程度抑えてくれるからだ。

 そして、もうひとつにはよく噛むこと。よく噛む、とは一口30回を指すが、はっきりいって、一口30回も噛んでいたら、食卓での会話は成り立たないくらい時間がかかる。でも、まずは今噛んでいる回数を把握して、それよりも多く噛むことを意識してほしい。よく噛むことで満腹感が得られ、結果的に食事量が少なくなるし、消化器官への負担が少なくなる。それに、こういったダイエット目的でなくても、脳機能が活性化したりと、仕事においてのメリットもある。

 食べたい気持ちが抑えられないときには、食べ方を上手にコントロールするフォローが必要だ。量に関しても、“空腹を満たす”程度のものを目安にして、“満足するまで食べる”習慣だけはぜひ見直してほしい。

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笠井奈津子 [栄養士、食事カウンセラー]

東京都生まれ。聖心女子大学文学部哲学科を卒業後、栄養士免許取得。現在、栄養士、食事カウンセラー、フードアナリストとして活躍中。都内心療内科クリニック併設の研究所での食事カウンセリングやセミナーなどで、これまでに携わった8000通り以上の食事記録をもとに食事指導を行っている。また、“食卓に笑顔を”の願いのもと、『Smile table』を主宰し、ビジネスマン向けに企業内研修、カウンセリングをするほか、ワークショップなども実施している。最新の情報などはこちらへ。
著書には『甘い物は脳に悪い』『成功する人は生姜焼き定食が好きだ』がある。


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