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日中国交正常化40周年 どう中国と付き合うか

日本は「形兵之極、至於無形」の精神を持つべき
東アジア全体で領土問題の“信管”を抜く術を模索せよ
——神田外語大学教授 興梠一郎氏

興梠一郎 [神田外語大学教授]
【第6回】 2012年10月1日
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こうろぎ・いちろう/神田外語大学教授。1982年九州大学経済学部卒。三菱商事中国チームを経て、カリフォルニア大学バークレー校大学院修士課程終了。東京外国語大学大学院修士課程修了。外務省専門調査員(香港総領事館)、外務省国際情報局分析第2課専門分析員、参議院第1特別調査室客員調査員を歴任。主著に『中国激流13億のゆくえ』(岩波新書)、『現代中国 グローバル化のなかで』(岩波新書)、『中国巨大国家の底流』(文藝春秋)、訳書に入江昭『日中関係 この百年』(岩波書店)等。

 これでまた「嫌中」の日本人が増えそうだ。

 日本が尖閣諸島を国有化したことに猛反発し、中国各地で9月15日、激烈な反日デモが勃発した。2005年と2010年にも反日デモが起きているが、今回はその比ではない。日系スーパー、家電メーカーの生産現場、自動車販売店までもが襲撃され、放火や略奪まで起きるなど、「反日」をはるかに超えた「大暴動」に発展した。

 暴徒に打ち壊される日本車やスーパーマーケットの映像を見て、日本人は茫然としている。いったい中国でなにが起きているのか。なぜこれだけの怒りが日本にぶつけられるのだろうか。

両国間に構築されてきた
「ゲームのルール」が崩壊

 もともと日中間には、こうした危機的状況を回避するための「戦略的互恵関係」という「制御装置」があったはずだった。政治的な摩擦が起きても、互いに利益を重んじ、経済面に波及しないようにするための取り決めである。それは、政治体制や価値観の違いがあることを認めたうえで、安定した関係を維持するための、いわば「ゲームのルール」だった。

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日中国交正常化40周年 どう中国と付き合うか

2012年9月29日は、日中共同声明が出され両国の国交が正常化してらから、満40年を迎える。この間、経済の相互依存度は急速に高まる一方、政治や国民感情は親密・対立を繰り返してきた。人間でいえば、不惑の年を迎えたにもかかわらず、足下では領土問題を巡り、両国の国民感情は悪化している。世界第2位と3位の経済規模を持つ、両国の対立はアジアにとっても、世界にとっても、悪影響を及ぼすことは間違いない。長期的な展望に立ち、両国の関係をどう改善していったらいのか。各界の専門家・識者が、中国とどう付き合うかを提言する。

「日中国交正常化40周年 どう中国と付き合うか」

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