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“テクノロジーおたくの棲息地”のイメージが変わる!?
「Brit+Co.」でシリコンバレーはおしゃれになるか

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第215回】 2012年10月10日
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 「シリコンバレーのマーサ・スチュワート」。こう呼ばれているのは、ブリット・モーリンという26歳の女性だ。

 モーリンは、スタイル系ウェブサイト「Brit+Co.(ブリット+ Co.)」 を立ち上げ、さまざまな大手メディア会社、アパレル会社などと提携して、大きな話題を生んでいる。ブリット+ Co.を創設する前はグーグルに務め、アップルにも在籍したことがあるという、テクノロジーにも明るい人物だ。

71歳の「スタイルの女王」が敵わない
創設者モーリンの今風なセンス

 そのモーリンがマーサ・スチュワートと比べられるのには、理由がある。

 ひとつは、マーサ・スチュワートもそろそろ時代遅れにはなってきたのではないかと見る風潮が多少出てきたことだ。そしてもうひとつは、テクノロジーおたくばかりが棲息するシリコンバレーも、最近はこういう風におしゃれになってきたのだ、ということの証明になっているからである。

 ご存知のように、マーサ・スチュワートと言えば「スタイルの女王」と言われるほど、インテリア、ガーデニング、クラフト、料理などを含めたアメリカのスタイル界を牛耳ってきた。スチュワートが運営するメディア会社、マーサ・スチュワート・オムニリビングは雑誌発行、テレビ番組制作にとどまらず、シーツやペンキなどの家庭用品のライセンスにまで進出する。

 店で買ってきたものをただ並べるだけでなく、いいセンスとちょっとした技があれば自分の手作りの味を加えて、自分だけのユニークなスタイルをつくる、プチDIY(Do-it-yourself)を提唱したのも彼女。アメリカの女性の間では、ゆるぎない地位を築いているのである。

 そのマーサ・スチュワートを指して、モーリンは公の場でこんなことを言っている。

 「私もマーサ・スチュワートは好きよ。でも彼女、もう71歳でしょ? 20代の私たちからはちょっとつながりにくいのよねぇ~」

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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