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次の日銀総裁は誰がいいか?

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第251回】 2012年10月10日
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白川氏の後任は誰になりそう?
日銀総裁人事の話題に遠慮するな

 白川方明・日本銀行総裁の任期があと半年を切った。そろそろ次期総裁の人事を話題にしていい頃合いではないか。

 ビジネスパーソンにとって、人事は何よりの関心事だ。自分自身の人事はもちろん気になるが、他人や他の組織の人事を予想したり、評したりすることが、重要な楽しみの1つだ。名前を出される人々にとっては迷惑かも知れないが、ポジションが「日銀総裁」ともなれば、そう悪い気のするものでもあるまい。

 次期日銀総裁の人事は、ビジネスパーソンから見て大いに興味深い要素が詰まっているし、国民としても、これがどのように決まるのか、大いに注視する価値がある。

 なぜか。ビジネスパーソンとしては、日銀総裁の人事が決まる組織と社会の力学が興味深いし、一般国民は、次期総裁の選任過程を見ていると、日本の経済政策を誰がどのように動かしているのかが、たぶんわかるからだ。

 もちろん、次期日銀総裁が日本の金融政策に与える影響も重要だ。「デフレ脱却」は、まだなされていないし、現在の円高にも金融政策が影響している。次期総裁人事への興味を通じて、国民が金融政策の重要性に気づき、これを論じるきっかけにもなるなら、いいことではないだろうか。

 それにしても、メディアは、なぜまだ次期日銀総裁人事に触れないのだろうか。一般に、人事は早く話が漏れると潰れやすいものだ。たとえば、どこかのメディアが誰かを有力候補として報じ、世間の反発を買って、この人事が潰れた場合、有力候補本人あるいはその人物を推している人々の怒りを買う可能性がある。

 たとえば、早い段階で財務省出身者を「有力」と報じて、世間が「財務省OBはダメだ」という声を上げ、これを質問された政治家が「やっぱりダメだ」とコメントしてしまえば(前原誠司経済財政・国家戦略担当相などはコメントしそうだ)、この人事は潰れる公算が大きい。すると、これを報じたメディアは、財務省相手の取材がやりにくくなる可能性がある。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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