人生の目的は「健康体になること」ではない。ましてや、毎日の食事は「健康になるために」しているわけでもない。だから、忙しいビジネスマンにとっては、“食事は二の次”になりやすい。ちょっとくらい太っていたって、ちょっとくらい血液検査の結果が悪くたって、「でも、好きなもの食べたいし」と気にしない人の方が多いくらいだろう。だけど、食生活が“男の自信”に関わってくるとしたら?無関心でい続けられるだろうか?気持ちだけでは乗り越えられない壁にぶちあたったとき、日々の食事はいつもあなたを支えてくれるものになる。

「そういうときもある」と野放しにしていないか
EDは精神的な要素が大きな原因に

 日本人はまじめで、メンタル的にEDになりやすい、と言われているが、クライアントと話していても、EDにはやはり精神的な要素が大きいと感じる。同時に、パートナーとのセックスレスに悩む女性クライアントの話を聞いていると、「なんでできないの?」「私のこと好きじゃなくなったの?」「なんかおかしいんじゃない。病院に行ったら?」という言葉であったり、無言でいら立った表情をするなど、追い詰める行為が少なくないように思う。こういったことが続けば、できるものもできなくなってしまうのは自然なこと。

 女性がパートナーをサポートするのであれば、精力がつきそうな料理を並べたり、セクシーな格好をするより、ただその日の疲れをちょっとしたマッサージで癒してあげたり、優しく受け入れる方が有効かもしれない。

 でも、当の本人にしかどうにもできない部分もある。1年以上セックスレスなのにもかかわらず、「そういうときもあるから」と病院で検査したり、薬を飲むことに強く抵抗する男性が多いのも事実。なんとかなる、いざというときにはできるはずだ、と思いたい気持ちもわかるし、実際、そういうこともある。でも、セックスは、気持ちが若返ったり、パートナーとの関係が良好になったり、生活にハリが出る、やる気がみなぎる、など、生活面や仕事面への好影響も与えるものだ。

 だから、病院に行ったり、薬に頼るのがイヤな時には、自分の食べているものと身体に少し目を向けてほしい。特に、同時に肥満傾向にあったり、慢性的な肩こりや高血圧、糖尿病などが見られるのであれば、食事が大きな薬になるかもしれない。