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特集デジタル時代のマーケティング戦略2011
国勢調査で発掘! 東京23区お役立ちデータ
【第8回】 2012年7月31日
著者・コラム紹介バックナンバー
池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長],小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員],一般社団法人東京23区研究所

寮や病院から自衛隊営舎まで
9万人が住む「施設等の世帯」が多い街
“東京ひとり暮らし世帯”はここにも

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 国勢調査は、10月1日の午前0時に住んでいた場所で行われる。9月30日の夜に東京に引っ越してきて、住民登録がまだ済んでいない人も、れっきとした東京都民だ。

 その時入院していたらどうなるのか。短期の入院なら自宅を住所とするが、3ヵ月以上の長期入院者は病院で暮らしていたとみなされる。こうした人たちは、一般の世帯とは異なり「施設等の世帯」に分類される。

「塀の向こう」も国勢調査

 施設等の世帯で暮らす人(以下、「施設等の世帯人員」という)は、全国総合計で251万人。人口が47都道府県中14位の新潟県を上回る。

 東京23区では9万3000人。人口1000人あたりの割合(単位は‰〈パーミル〉)は10.4‰に止まるが、実数は中堅市並みの規模だから無視して済ませる数ではない。

 23区の中で、人口あたりの施設等の世帯人員の割合が高いのは、台東区を筆頭に、文京区、板橋区、葛飾区、新宿区と続く。一見する限り、これら各区に共通性は見当たらない。実は、一括りに施設等の世帯といっても、その内容はさまざまであり、分けてみないと実態がつかめないからだ。

【図1】人口1000人あたりの施設等の世帯人員の割合
  資料:総務省統計局「国勢調査」より作成
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池田利道 [一般社団法人東京23区研究所 所長]

一般社団法人東京23区研究所所長。東京大学都市工学科大学院修士修了。(財)東京都政調査会で東京の都市計画に携わった後、㈱マイカル総合研究所主席研究員として商業主導型まちづくりの企画・事業化に従事。その後、まちづくりコンサルタント会社の主宰を経て現職。

小口達也 [一般社団法人東京23区研究所 上席研究員]

一般社団法人東京23区研究所上席研究員。1978年より財団法人・東京都政調査会研究員、都市問題・自治体政策の研究に従事。87年より中央大学社会科学研究所・客員研究員、多摩地区の地域開発研究に従事。その後、フリーを経て現職。

一般社団法人東京23区研究所

東京23区をさまざまな角度から調査・分析している。マーケティングレポートなどを発行。HPはこちら


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