机の上にドン、と札束を用意して「これだけ用意しました、これを贈ります」と写真をSNSに載せるのだが、本物の100万円を用意するのが難しいのか、写真が使い回しのことが多い。筆者が調べたところ、ダミーの札束ならAmazonでも購入できるし、札束のレンタルサービスというものもあった。

ダミーの札束Amazonでは5000円程度でダミーの札束が買える

なりすましアカウントの狙いは、金と個人情報

 なりすまし、見せ金だけで実際には配らないアカウント……こうした輩に共通する狙いは、現金や電子マネー、つまり「カネ」だ。手数料や保証料といった名目で少額でもカモからだまし取ろうと、こんなことをしている。

「振込手数料を負担してほしい」「商品を送るから送料を負担してほしい」「金額が高いので保証料を負担してほしい」などと、プレゼントを受け取るために応募者にいくらか負担するように言ってくる。その手数料なり保証料を受け取ったら、そのまま音信不通になるのだ。

「コンビニに行って、電子マネーを買い、その番号を教えてほしい」などと言ってくるのは、間違いなくこのパターン。そもそも100万円プレゼントするなら、そこから送料でも手数料でも引いてくれればいいわけで、こんな名目でカネをだまし取ろうというのは明らかにおかしい。

 あるいは個人情報。こうした輩に一度電話番号や名前を教えてしまったら、あなたはもう詐欺師の金ヅルだ。例えば男性の場合、突然「アダルトサイトの利用料金」を請求される。それも「本日中に連絡をしないと法的処置をとる」等といった不安をあおる言葉と共に言ってくるのが定番だ。