最下位の沖縄県の
喫緊の課題とは

 人身傷害保険と車両保険では愛知県が1位となった。

 また、他人への賠償では上位だった東京都は、人身傷害保険は17位、車両保険では18位となっている。

 搭乗者傷害保険では千葉県が1位で、大阪府は2位となった。

 なお、大阪府はすべてのランキングで1~3位の上位となった。

 一方、自動車保険の普及率で低さが目立ったのが沖縄県だ。

 搭乗者傷害保険はなぜか8位と上位になったものの、その他はすべて最下位となっている。

 ちなみに、沖縄県については、飲酒運転や無免許運転など、交通法規を守らないドライバーが非常に多い。

『飲酒運転が多い都道府県ランキング【47都道府県・完全版】』で、人口1000人当たりの飲酒運転検挙件数でランキングした。

 その結果、1位はダントツで沖縄県となり、2位の茨城県を大きく引き離した。沖縄県の検挙件数は2226件と、全国の検挙件数合計である2万5434件の約1割を占めている。

 また、『無免許運転が多い都道府県ランキング【47都道府県・完全版】』では免許保有者1000人当たりの検挙件数が多い順に都道府県をランキングした。

 このランキングでも1位は沖縄県で、飲酒運転と同様、2位(奈良県)を大きく引き離した。

 ちなみに整備不良違反の検挙件数においても、沖縄県は1165件(2019年)で全国2位。1位は東京都(4235件)で沖縄県の約3.6倍。

 公表されている自動車保有台数には原付バイクの数が入っていないため、整備不良違反件数とは平仄(ひょうそく)が合わないものの、自動車保有台数において東京都(441万4981台)は沖縄県(114万5535台)の約3.9倍であることから、沖縄県の整備不良違反車両の比率は東京と同水準か、それ以上の可能性もある。

 沖縄県については、交通事故の被害者救済のためにも保険加入を促進することも大事だが、何よりも交通法規を順守する意識を高めることこそが、喫緊の課題といえそうだ。