シリコンバレーに進出した日本企業の駐在員は、できるだけ多くのスタートアップに触れる“筋トレ”をしなければ、自社に役立つ事業を見極める目は養われないシリコンバレーに進出した日本企業の駐在員は、できるだけ多くのスタートアップに触れる“筋トレ”をしなければ、自社に役立つ事業を見極める目は養われない Photo:eggeeggjiew/gettyimages

 日本企業の間で、ベンチャーキャピタル(VC)への出資がブームとなりつつある。

 シリコンバレーには日本企業が続々と進出しており、その数は1000社を超えるという。以前から活動していたテクノロジー系の企業に加えて、あらゆる業種の企業がシリコンバレーに注目し始めていることがその理由だ。

 進出した日本企業は、駐在員による情報収集だけでは不十分だと気付き、VCへの出資が増えているのである。リスクを取って、出資へ踏み切るようになったことは、かつての“進出ブーム”と比べれば、大きな進歩だ。

 そんな中で、日本人がシリコンバレーで立ち上げたVCが気を吐いている。彼らは、長年シリコンバレーで真面目に頑張っており、私も声援を送ってきたので現在の興隆ぶりは感無量だ。言葉の問題から、日本人のVCは日本企業に人気があるが、その数は限られており、経験が問われるこの世界ではすぐに数が増えることはない。

 注意が必要なのは、実力や実績のないVCからの勧誘だ。例えば、「シリコンバレーを知り尽くすわれわれは有名VCとのアクセスがある」のような、単純で素人にも分かりやすい売り文句のVCは怪しい。実力のあるVCは出資者に事欠かないので、このような売り込みはそもそもしない。