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今週の音盤=心のビタミン ビジネス・パーソンのための音楽案内

【R.E.M.「オートマチック・フォー・ザ・ピープル」】
青臭く書生っぽく永遠の学生のごとき音楽を貫く

小栗勘太郎 [音楽愛好家]
【第46回】 2012年11月15日
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 世界には十人十色どころか無数の個性があります。しかし、今日は敢えて、世の中には二種類の人間がいる、と言い切ってしまいます。

 第一の種類は、年齢を重ねるにつれて、青臭ささがなくなり、世辞に長けて何事によらず無難で、賢いオトナになる人間です。世の大部分は、こちらでしょう(決してネガティブな意味で言っているわけではありません)。

 第二の種類は、年齢を重ねても、青臭さく、世辞に疎く、物事に拘(こだわ)って周りの人々と摩擦を起こし、賢くなれない人間です。憎まれっ子世に憚(はばか)るを地で行く人たちです。年を食った少年少女、いや心の中が少年少女だと言っておきましょう。

 そして、何かしら新しいことを創り出すのは、心の中に永遠の少年少女がいる第二の種類の人間です。

 ロックの世界も基本的には、心の中が少年少女のままである人間で溢れています。とは言え、ロックは競争の厳しい世界です。若い頃の前衛的な音楽が周りに理解されず、売れずに忘れ去られたバンドが無数にあります。

 その一方で、若い頃は前衛的だったのにいったん売れると、いつの間にか保守化していって妙に品が良くなったり、聴衆に迎合して、商業的に成功するバンドも結構います。

 しかし、いつまでも前衛的なままで尖り続けて、オトナになるのを拒否した永遠の少年少女の如きバンドもあるのです。

 例えば、R.E.M.。

 と、言うわけで、今週の音盤はR.E.M.の「オートマチック・フォー・ザ・ピープル」(写真)です。

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小栗勘太郎 [音楽愛好家]

1958年生まれ、牡羊座のB型。某国立大学卒、米国滞在5年。公僕を生業とする音楽愛好家。著書は『音楽ダイアリーsideA』 『同sideB』(西日本新聞社)。『毎日フォーラム』誌にて「歴史の中の音楽」を連載中。


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ビジネス・パーソンは日夜、現場で闘って、日々、喜怒哀楽を感じる。実は音楽の現場も同じだ。だって、音楽もビジネスも、所詮、生身の人間が作る、極めて人間くさい営みだから。音楽には妙な薀蓄など不要かもしれないが、音楽が生まれる時には物語がある。それを知って聴けば、喜びが倍になり、悲しみが半分になるかもしれない。毎週1枚、心のビタミンになるような音盤を綴ります。

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