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【第33回】 【アレサ・フランクリン「貴方だけを愛して」】
自分らしくあるために「黒く」歌いあげる[2012年05月17日]
アレサ・フランクリンはその才能を早くから認められ、若くしてメジャーデビューしました。しかし、レコードが採用したポピュラー路線はは失敗。仮面を脱ぎ捨て、自分らしくあるため覚悟を決めて歌いあげたのが、この歌です。 -
【第32回】 【ラリー・カールトン「ルーム335」】
軽快、超絶技巧、即興演奏……
エレキ・ギターの魅力が満載[2012年05月10日]
職人技は、常に基本に忠実なところからしか生まれません。磨き抜いた技は、いつしか、自分自身を雄弁に物語るようになります。それを感じさせるのが、ラリー・カールトンです。彼はギタリスト中のギタリスト。彼を聴けば、「ギターは人なり」と断言できます。 -
【第31回】 【ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」】
見えぬ悲劇の古都への思いをギターに託して[2012年05月02日]
視覚を神に捧げて、その代わりに楽才を賜ったのでしょうか。盲目の作曲家ロドリーゴです。最愛の妻とともに、スペイン内戦で悲劇に見舞われた古都アランフェスを訪れた彼は、妻の語る言葉にインスピレーションを得て、その思いをスペインの民族楽器ギターに託しました。 -
【第30回】 【オアシス「モーニング・グローリー」】
人真似が開いた創造の扉[2012年04月26日]
全ての芸術は、偉大な作品の模倣から始まっているといっても過言ではありません。オアシスの作品もビートルズ的な音楽の発展系。模倣から始まって、独自のスタイルを築いた素晴らしいアルバムが、この「モーニング・グローリー」です。 -
【第29回】 【デューク・エリントン楽団「A列車で行こう」】
心がウキウキ、
スゥイングするって、こういうこと[2012年04月19日]
心がウキウキ、スゥイングするって、こういうことなんだ、と実感させてくれるのが「A列車で行こう」です。しかし、この曲の作曲はエリントン自身ではなく、弟子のストレイホーンです。この二人は芸術などと声高に叫ぶことなく、優れた音楽性をエンタテイメントの中にさり気無く注入しています。 -
【第28回】 【ピンク・フロイド「狂気」】
緻密で巨大な音の構築物[2012年04月12日]
「ローマは1日にして成らず」を彷彿させるアブバムが、ピンク・フロイドの「狂気」です。ステージで繰り返し演奏して楽曲が固まり、デジタル革命の遥か前の時代、スタジオに入ってからは、若き録音技師たちが心血を注ぎ、1年を費やしてつくりあげられました。まさに緻密で巨大な音の構築物です。 -
【第27回】 【マイケル・ジャクソン「スリラー」】
名伯楽と天才が美しく共鳴した音楽の玉手箱[2012年04月05日]
マイケル・ジャクソンがなくなってから、間もなく3年が経とうとしています。マイケルの最高傑作は、言わずと知れた「スリラー」です。この名作もクインシー・ジョーンズとの出会いがなければ、生み出されなかったかもしれません。この名伯楽との出会いが、音楽のジャンルを超えた真の融合を実現しました。 -
【第26回】 【ストラヴィンスキー「春の祭典」】
初演は史上まれにみる大失敗
そしてリベンジした20世紀音楽の嚆矢[2012年03月29日]
いよいよ春です。その生々しい息吹を表現したのが、「春の祭典」です。20世紀音楽の嚆矢となったこの曲も、初演は史上まれにみる大失敗でした。しかし、11ヵ月後に見事リベンジ。さらにココ・シャネルからの支援も得て、パリで大喝采を浴びました。 -
【第25回】 【ニルヴァーナ「ネヴァー・マインド」】
たった1枚でロックの進む道を完璧に変える![2012年03月22日]
時代の固有の匂いをまとった音楽というものがあります。今回紹介するニルヴァーナ「ネヴァー・マインド」もその1枚です。ショービジネスに堕してしまったロックに強烈な一撃を突きつけて、たった1枚でロックの進む道を完璧に変えました。 -
【第24回】 【キース・ジャレット「ケルン・コンサート」】
即興演奏の無限の可能性を示し
偉大な音楽家へと脱皮する瞬間を刻む[2012年03月15日]
どんな成功にも、その起点となる特別な瞬間があります。疲れた肉体と調律もままならぬピアノで謳いあげたのが、即興演奏の無限の可能性を示した「ケルン・コンサート」です。これによってキースはジャズの静かなる革命家であることを証明し、成功への扉を開きました。 -
【第23回】 【ディープ・パープル
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」】
ロック史上最も有名な火事の記憶を刻む[2012年03月08日]
大成功の「きかっけ」が偶然だったということもあります。ディープ・パープルは録音を予定していたカジノのコンサートホールが火事で焼け落ちてしまいました。この情景を歌ったのが今日の1曲です。この日の火事はパープルが歌に刻んだから、ロック史上最も有名な火事として記憶されたのです。 -
【第22回】 【J.S.バッハ「フランス組曲」】
若き再婚相手のために作曲
家族の大切さも教えてくれる素敵な鏡[2012年03月01日]
学校の音楽室で見るバッハの肖像はちょっといかめしい。でも、本当は家族思いの仕事人間だったのです。そのバッハが妻に先立たれ、再婚相手の若き妻・アンナ・マグダレーナに送った曲が「フランス組曲」です。美しき音楽の宇宙には新妻への愛情があふれています。 -
【第21回】 【ホイットニー・ヒューストン
「オールウェイズ・ラブ・ユー」】
人生ピークの輝きとどん底からの再起の歌声[2012年02月23日]
歌うために生まれてきた女性ホイットニー・ヒューストンが逝きました。享年48歳。彼女の最大のヒット曲がご存知「オールウェイズ・ラブ・ユー」です。若くしてと頂点を極めた彼女は、その後どん底を味わいます。辛酸から立ち直るかと思われた矢先の若すぎる死でした。 -
【第20回】 【ビル・エヴァンス「ワルツ・フォー・デビー」】
麻薬禍に侵されながら生み出された
繊細な中にも自由に発展するジャズの表現[2012年02月16日]
私生活に解決できない問題を抱えながら、偉大な仕事を残した音楽家は少なくありません。ジャズピアノの巨匠ビル・エバンスもその一人です。私生活では麻薬の常習という宿痾(しゅくあ)を、一生抱えながら、死の直前までただ直向に質の高い仕事をし続けます。 -
【第19回】 【カーペンターズ「イエスタデイ・ワンス・モア」】
素敵に乱れれば、素敵な美が出来上がる[2012年02月09日]
カーペンターズと言えば、1970年代に大ヒットを連発しましたが、批評家の評価は散々でした。確かに一見いや一聴すると、甘ったるく歯ごたえのない砂糖菓子みたいです。しかし、耳をすませば、計算され尽くした乱調があるのです。まさに「美は乱調にあり」。 -
【第18回】 【エマーソン・レイク&パーマー「タルカス」】
ロックの3原則を完全に無視し
未来の響きを体現[2012年02月02日]
「三本の棒」「三本の矢」「三人寄れば文殊の知恵」。イギリスのロック界の天才3人が集まって構成されたバンドがELPです。彼らは従来のロックの3原則を完全に無視し、プログレッシブロックと呼ばれる未来の響きを創造していきます。 -
【第17回】 【モーツァルト「交響曲第39番変ホ長調K543」】
貧乏のどん底から生まれた
優雅、清潔、明朗な響き[2012年01月26日]
お金があれば素敵なことが実現する。でも、お金で買えないものの一つが才能です。父の呪縛から解き放たれたモーツァルトその才能を発揮し始めますが、注文は激減。その貧乏のどん底からは生み出されたのが、後期3大交響曲の先鋒である今回の39番です。 -
【第16回】 【ルイ・アームストロング「この素晴らしき世界」】
あの愛嬌のある濁声で
世界の素晴らしさを歌いあげる[2012年01月19日]
あのジャズの巨人サッチモが「この素晴らしき世界」を録音したのは、1968年ものことです。世はベトナム戦争が泥沼化し、学園紛争真っ盛り。そうした世情にあって、素朴に単純に世界の美しさを讃えているが故に、実は強烈に風刺が効いているともいえます。 -
【第15回】 【ニュー・シネマ・パラダイス(サウンドトラック盤)】
巨匠モリコーネが書いた主題曲が
流れるだけで、映画のチカラが漲ってくる[2012年01月12日]
最近、映画見てますか?時には、仕事を全て頭の中から追い出して、気分転換することも大切です。昔の映画でもいいじゃないですか。例えば、「ニュー・シネマ・パラダイス」。巨匠エンニオ・モリコーネが書いた主題曲が流れるだけで、映画のチカラが漲(みなぎ)ります。 -
【第14回】 【レッド・ツェッペリンIV
(ブラック・ドッグ~天国への階段)】
4人のロック野郎が創り上げた音楽の楽園[2012年01月05日]
新年です。正月休みで、緩んだ心と身体に、活を入れるのに最適なのが、「レッド・ツェッペリンIV」です。ギターによる最高の即興演奏に、聴衆を金縛りにする最高のロックボーカル。元気のツボを刺激するオーラに満ちています。
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