今回のターゲットは管理部門
世界的な組織変革の一環で

 複数の武田薬品関係者によると、今回の希望退職者募集でターゲットとなるのは管理部門。さらに具体的に言えば、同部門の一つである「タケダビジネスソリューションズ(TBS)」の日本組織だ。

 TBSはグローバルファイナンス部門の直下にあり、社内のファイナンス部門や購買部門をサポートするのが主な業務。グローバルで約1100人、日本組織のTBS Japanでは150人前後が従事している。

 武田薬品はクリストフ・ウェバー社長兼CEO(最高経営責任者)の下でグローバル化が急速に進む。登記上の本社は日本に留めるものの、機能別に拠点を世界に分散させている。

 TBSはスイスにグローバル拠点を置き、武田薬品のホームページでは「ベスト・イン・クラスの組織作りの最中にある」と記されている。TBS Japanは世界的な組織変革の一環で、リストラの対象となるようだ。

 意外なのはこれだけではない。今回の希望退職者募集では社員たちが対象年齢の設定に首を傾げている。ダイヤモンド・オンラインでは、リストラについて『武田薬品が再びリストラ!今度のターゲットは意外な「あの部門」【スクープ完全版】』で詳報している。