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かなり高額なのにエリート管理職が続々参加!
超未来志向の大学
「シンギュラリティー・ユニバーシティー」とは

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第224回】 2012年12月13日
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 「シンギュラリティー・ユニバーシティー(SU)」という名前の大学が、シリコンバレーにある。独自の校舎もなく学位の授与もないが、SUは今大きな注目を集めている組織だ。

 SUは、2008年に創設された教育機関。共同創設したのは、レイ・カーツワイルとピーター・ディアマンティスである。カーツワイルは、科学者、発明家として名高く、音声認識技術やシンセサイザーなどの開発でよく知られている。

 一方のディアマンティスは起業家で、Xプライズ財団の創設者で代表。X プライズ財団は、民間技術を推進するためにはコンテストという手法が有効だという判断で作られた組織だ。2004年には、民間による宇宙開発を推進するための有人弾道宇宙飛行のコンテストを開催し、スペースシップワンが高度100キロの宇宙飛行に2週間内に2回飛行するのに成功して、賞金1000万ドルを勝ち取った。

参加費は2万5000ドルと超高額!
それでも「お値打ち」と思える理由

 カーツワイル、ディアマンティスの2人に共通しているのは、究極の未来志向の科学者であるという点だ。

 その2人が創設したSUは、技術と世界の未来に焦点をあてた教育機関で、数種類のコースを設けている。ひとつは、大学院生のための夏期10週間のコース。ロボット、人工知能、バイオテクノロジー、環境、コンピュータなどさまざまな未来技術に関心を持ち、従来の大学教育では飽き足らないという学生が受講を希望するが、80人の枠に対して3000人以上の応募があるという。そこから強靭な思考と頭脳を持つ若者が選ばれる。参加費は2万5000ドルと高いが、たいていの学生は何らかの奨学金を受けてくる。

 もうひとつは、エグゼクティブ・プログラムで大企業やスタートアップ、政府関係の組織に務める管理職が対象。10日あまりのコースが年に3回ほど開かれる。こちらもお値段は、1万5000ドルとかなりの高さだが、講演者や参加者の顔ぶれを見て、「これはお値打ち」と思う人々が多いようだ。さらにフューチャーメドという、未来の医療を考える5日間ほどのコースがあり、データやテクノロジーを利用した医療のありかたを議論する。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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