100年前から咲き続ける、
1000本の桜並木への誘い

樹齢80年以上のソメイヨシノは圧巻/2020年4月撮影(*)樹齢80年以上のソメイヨシノは圧巻/2020年4月撮影(*)

 JR常磐線、夜の森駅が開業したのは1921年。開業の記念にと300本のソメイヨシノが植えられた100年前が、桜の名所「夜の森(よのもり)桜並木」の始まりです。それから少しずつ本数が増えていって、現在のような約1,000本の桜並木になったといいます。2011年の東日本大震災でその一部が帰還困難区域になったものの、毎年毎年、桜のトンネルをつくり続けている福島を代表する桜の名所です。

夕方の桜。時間帯により表情が変わる/2020年4月撮影(*)夕方の桜。時間帯により表情が変わる/2020年4月撮影(*)

 2020年公開の映画『Fukushima 50』でロケが行われたことでも知られている夜の森桜並木。開花時期には歩行者天国が実施されたり、幻想的なライトアップの演出が行われたりと毎年たくさんの花見客が訪れています。ただし、スケジュールやイベント内容については、事前に確認してから訪れてみてください。また、開花の時期には地元の方々の一時帰宅も予想されるので、マナーを守って鑑賞したいところですね。

葉桜になった並木道にもまた趣がある/2020年5月撮影(*)葉桜になった並木道にもまた趣がある/2020年5月撮影(*)
■夜の森桜並木
・住所:福島県双葉郡富岡町字夜の森南4丁目
・電話:0240-23-7366(富岡町観光協会)
・例年の見頃:4月上旬~中旬(訪問前に確認をおすすめします)
・アクセス:JR常磐線富岡駅から車で約10分、夜ノ森駅から徒歩で約10分
・URL:https://tomioka-tourism.com/
*桜を鑑賞する際は近隣の路上駐車、撮影マナーについての配慮をお願いします。