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ソフト開発の下請けに甘んじないと決意
世界に通用するゲームを自社で作る
エイチーム社長 林 高生

週刊ダイヤモンド編集部
【第218回】 2012年12月28日
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Photo by Masateru Akiyama

 2012年8月、米国のグーグルプレイの人気ゲームランキングに日本発のソーシャルゲームがベスト3入りした。そのゲームは「ダークサマナー」。名古屋に本社を置くエイチームが自社開発したゲームで、日本のゲームは米国で通用しないという業界の定説を打ち破った。

 「カナダ人のゲーム技術者を企画リーダーにして、世界で通用するゲームを追求してきた」とエイチーム社長の林高生は言う。

 快挙はそれだけではない。12年11月には、マザーズから東証1部に、わずか7カ月半で変更となった。「史上最短記録にこだわった」のだという。大ヒットしたソーシャルゲーム「AKB48ステージファイター」(グリー提供)の開発・運用を行っているのもエイチームだ。

 人当たりのいいひょうひょうとした雰囲気の林だが、これまでさまざまな試練を乗り越えてきた。陶芸家だった父親を9歳のときにがんで亡くした。5人兄弟の4番目だが、長男の林は責任感が強かった。公立高校の受験に失敗したときも私立高校には行かず、独学で大学入学資格検定の勉強をしながら、アルバイトをして家計を助けた。

 大検に受かった喜びもつかの間、母親の経営する喫茶店が行き詰まって借金が膨らみ、自宅を差し押さえられてしまった。その借金を返済するために、大学進学を諦め、働き始めた。「会社勤めをしていたのでは、とても返していけない」と当初から起業を模索した。友人と学習塾を開いたこともある。そして行き着いたのがコンピュータだった。

 林が初めてコンピュータを触ったのは小学5年生のとき。クリスマスプレゼントに、「ぴゅう太」という子供用コンピュータをもらった。「自分でゲームが作れる」と夢中になった。中学生のときには、本格的なコンピュータを友人から借り、本や雑誌でプログラミングを覚えた。

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