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マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー
【第29回】 2013年1月15日
著者・コラム紹介
藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

2013年こそ、ものづくり日本に
マーケティングイノベーションを

アジアで戦うためには「急がばまわれ」

ハワイの中国人の勢いは
国の勢いそのもの

 みなさんは年末年始をどう過ごされましたか? 私は家族とハワイで新年を迎えました。例年この時期のハワイは多くの日本人で埋め尽くされ、街中に日本語が溢れていて、まるで日本のリゾート地のようです。

 しかし、ハワイに長く暮らす日本人の友人によると、最近は日本からの観光客以上に存在感を増しているのが中国からの観光客だそうです。

 現地のルイ・ヴィトンやシャネル等、ブランドショップには相変わらず日本人が多いものの、このところ急激にもの凄いバイングパワーを見せているのが中国人です。

 ある調査によれば、中国人に最も人気のある米国の旅行地はハワイで、ニューヨーク、ラスベガス、西海岸がそれに続きます。ハワイ観光局によれば、中国人観光客は他国からの観光客に比べて消費活動が活発で、1人当たり1日396ドルを使うとのこと。

 さらに別の調査では、中国人富裕層観光客は1人当たり1日2500ドル程度の買い物をするといい、それでも一部の高級品は中国国内で買うより30~40%ほど安いため、飛行機代が浮く計算になります。

 今回もいくつかのブランドショップに大勢の中国人ツアー客がガイドに連れられてやってきて、瞬く間に店中の商品を買い漁っていく“大量買い”の光景を何度か見かけました。

 彼らの買い物の仕方は非常にダイナミックで、同じ商品の色違いを同時に何個も買っていったり、店中の目ぼしい物をまるでイナゴの大群が群がるように買い尽くしていく様は、バブルの頃の日本人観光客が欧米のブランドショップで狂ったようにバックや靴を買い漁っていたのと比べてもはるかに勢いがあるように思えます。

 ハワイでの中国人の勢いは国の勢いそのものです。

 2010年に、日本の国内総生産(GDP)が5兆5035億ドル、中国が5兆9310億ドルと、中国が初めて日本を抜いてからというもの、その格差は年々拡がっています。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー

インターネットなど双方向メディアの普及に伴い、従来の広告メッセージが届きにくい時代になったと言われます。どんな方法なら消費者とのコミュニケーションが成立するのか。「次世代IMC」を掲げる注目のマーケティング企業CEOがその極意を伝授します。

「マーケットが見える!人のココロをつかむセオリー」

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