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エコカー大戦争!

日本要注意!オバマ政権が入れ込む
新興自動車メーカー“フィスカ―”の秘密

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第20回】 2009年12月11日
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 2009年11月24日(火)、米カリフォルニア州ロサンゼルスオートショー(一般公開日は12月4~13日)報道陣公開日2日目の午前11時45分。ヘンリック・フィスカー社長が、2010年9月の発売が決定したプラグインハイブリッド車「カーマ」に手をかざしながら、フィスカー・オートモーティブ社(以下、フィスカー)の量産計画の発表を始めた。

ヘンリック・フィスカー
フィスカーの創業者ヘンリック・フィスカー氏は、BMW、フォード、テスラを渡り歩いた元カリスマデザイナー。

 だが、詰めかけたメディア関係者や自動車関係者たちは小声でこうつぶやく。

 「この会社ってホント、よく分からないよなぁ~。本当にこれ、作れるのか?」

 同ショーのメイン会場であるSouth HallとWest Hallを結ぶ通路脇にあるConcourse Hall。そこは、ロールスロイス、ロータス、アストンマーチンなど希少高級車が並ぶが、あまり広いスペースとは言えない展示会場だ。

「カーマ」
フィスカ―自慢の超高級プラグインハイブリッド車「カーマ」。値段はなんと8万7900ドル(約791万円)。

 その一角にブースを構えたフィスカー。欧米での過去のモーターショーと同じく、展示車両は4ドアセダン「Karma(カーマ)」とその派生車で2ドアコンバーチブルの「サンセット」だ。同社の成り立ちや動向などについては、「本連載第9回/トヨタ・GM合弁工場NUMMIを買収?米新興自動車メーカー『フィスカー』の謎」に詳しい。

 その記事が掲載された9月上旬以降、事態は筆者の予想を超える展開をみせた。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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