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「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

理系の「天才」は「左利き」が多い!?

──謎に包まれた天才と脳との関係

山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]
【第4回】

人間は、脳あってこその存在。人の行動、思考、感情、性格にみられる違いの数々は、すべて脳が決めているのです。「心の個性」それはすなわち「脳の個性」。私たちが日常で何気なく行なっていることはもちろん、「なぜだろう?」と思っている行動の中にも「脳」が大きく絡んでいることがあります。「脳」を知ることは、あなたの中にある「なぜ?」を知ることにもなるのです。この連載では、脳のトリビアともいえる意外な脳の姿を紹介していきます。

天才の脳の内部を
覗いてわかったこと

 「頭がいいと脳も重いのでは?」と思いがちですが、「脳の重さ」と「知性」は必ずしも一致しません。たとえば歴史上の偉人の脳の重さは、ロシアの文豪ツルゲーネフで2012グラム、ドイツの鉄血宰相といわれたビスマルクは1807グラムでした。

 確かにこれは成人平均の1200~1500グラムよりはるかに重いといえますが、だとすれば、ゾウの脳は4000グラムだとされていますから、ツルゲーネフやビスマルクはゾウに劣ることになります。

 ほかの例をみてみますと、たとえば夏目漱石の脳の重さは、1425グラムだったとされ、これは成人の平均の枠におさまっています。またフランスのノーベル賞作家、アナトール・フランスに至っては、なんと成人の平均よりもかなり低い、1017グラムにすぎませんでした。

 では、偉人と凡人の脳とでは、どこがどう異なるのでしょうか。天才といわれた人間の脳の内部はどうなっているのでしょう。それは脳科学者たちの重大な関心事でもありました。そんな脳科学者の注目を集めたのが、理論物理学者のアインシュタインの脳でした。

 相対性理論の提唱者でノーベル物理学賞を受賞したアインシュタインは、20世紀最高の頭脳といわれ、天才の名をほしいままにしました。死後、その遺体が解剖されることになったとき、世界中の脳科学者たちが彼の脳に注目したのは当然でした。しかし、解剖の結果は脳科学者たちを愕然とさせるものでした。

 なんとアインシュタインの脳に、凡人との特別な差異は認められなかったのです。ふつうの老人の脳に比べれば多少は大きかったし、老人特有の萎縮の程度も小さくはありましたが、それ以外はふつうの老人の脳だったのです。それ以後、天才と脳との関係は謎に包まれたままです。

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山元大輔 [監修] [東北大学大学院生命科学研究科教授/理学部生物学科教授]

1954年東京都生まれ。東京農工大学農学部卒業後、同大学院農学研究科修士課程終了。理学博士(北海道大学)。ノースウエスタン大学医学部博士研究員、三菱化学生命科学研究所室長を経て、1999年から早稲田大学人間科学部教授。同大学理工学部教授を経て、現在、東北大学大学院生命科学研究科教授。同大学理学部生物学科教授。


「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!

人間は脳あってこその存在。行動、感情、性格の数々はすべて脳が決めています。「脳」を知ることは、あなたの中の「なぜ?」を知ること。当連載では、脳のトリビアともいえる、意外な脳の姿を紹介していきます。

「「脳」がわかれば「なぜ?」がわかる!」

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