2日以降の東京人気の入試

 2日午前の人気入試も女子校が多い。2022年の受験者数394人と大人気が続く富士見(2回)は、2割志望者を増やして実倍率3倍超えも視野に入った。同305人の品川女子学院(2回)も同様で、同293人の実践女子学園(3回)は4倍に迫りそうである。

 受験者数100人以上では、跡見学園(2回)が3割弱増で3倍に乗せ、22年実倍率が5.8倍だった東洋大学京北(3回)は1割半増えて7倍に迫るかもしれない。同100人未満では、光塩女子学院(2回)が1割半増やしているが、実倍率は1倍台半ばにとどまりそうである。

 2日午後は、午前よりも多くの学校が志望者を増やしている。22年受験者数550人と他を圧倒する山脇学園(B)は、それでも1割半増やしており、4倍超えは確実な情勢にある。同326人の実践女子学園(4回・英語資格)は6割も志望者数を上積みしているため、5倍台後半まで実倍率が増えそうな人気ぶりである。

 同100人超の入試では、1割強増やした女子美術大学付属(2回)が22年実倍率14.1倍からさらに上積みしそうで、これは大変な入試になりそうだ。同100人に満たない注目の入試をいくつかご紹介すると、サレジアン国際学園(自由選択2回)が6割半も増やしており、実倍率も2倍に乗るようになるかもしれない。順天(2回B)は6割弱の伸びで実倍率4倍超えもあり得る。3割半伸ばした安田学園(先進特待4回)も5倍に迫る勢いだ。

 国公立中高一貫校の入試もある3日午前は、22年実倍率5.2倍の法政大学(2回)がさらに1割半増やして6倍を狙う勢いで孤軍奮闘している。志望者を1割半増やした晃華学園(3回)は3倍前後となりそうである。

 3日午後は、同266人受験で実倍率5.4倍の実践女子学園(5回)が4割弱上乗せして7倍超えの可能性まで出ている。国学院久我山(2回ST)も同様の実倍率が予想されている。他には、1割台半ば弱増やしたかえつ有明(特待3回)と三田国際(MST)がそれぞれ4倍と5倍を超える勢いにある。

 4日午前は、22年に449人もが受験した中央大学附属(2回)が際立っている。1割増で、実倍率も3倍を超えるかもしれない。次いで、同370人の山脇学園(C)は2割増やしており、こちらは7倍超えもあり得る。実倍率5.4倍の淑徳巣鴨(3回)は4割強増やして7倍台も見えてきた。同100人に満たない中では、光塩女子学院(3回)が3割増やして実倍率2倍超えを視野に入れた。

 4日午後は、同275人の実践女子学園(6回)が6割も志望者を増やしており、2.8倍とこの時期にしては比較的穏当だった実倍率も、4倍を超えてしまいそうである。