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今さら聞けないネットセキュリティ
【第10回】 2008年3月19日
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伊藤 僑

パソコンの動きが鈍いのはウイルス感染の恐れあり

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 「最近、パソコンの動作が少し重たくなったような気がする。以前は、もう少しキビキビ動いていたと思うのだけど……」と感じることはないだろうか。

おかしいなと思っても、
そのままにしておくと……

 パソコンの動作が以前より緩慢になった気はするものの、とりあえず使うことはできるので、システム管理部に相談していいものかどうか、ちょっと躊躇してしまうのもよくあることだ。

 しかし、この躊躇が悪い結果を招いてしまう。パソコンの動作を緩慢にさせていたのは、実はコンピュータウイルスだということもある。会社のシステム管理部への相談を躊躇している間に、ウイルスをまき散らし、被害を会社中に拡大させ、業務に大幅な支障をきたすまでに増殖させかねない。その駆除と、システムやデータの復旧には、かなりの時間と労力がかかることだろう。

自己増殖するウイルス

 以前は軽快に動いていたパソコンの動作が、なんとなく重くなったように感じたら、コンピュータウイルスへの感染を疑ってみるべきだ。

 ウイルスに感染すると、システムが破壊されてパソコンが起動できなくなったり、画面上におかしなメッセージが表示されて操作を受け付けなくなるなど、すぐに明らかな感染症状が表れそうなもの。しかし、最近急増しているのは、増殖活動を行うことを主たる目的としたウイルス(ワーム)で、感染したパソコンに対し明確な破壊活動を行うウイルスは、むしろ減少傾向にある。感染症状もはっきりとは出てこないものが多い。

 とはいえ、「破壊活動を行わないウイルスなら、危険性は低い」と考えるのは早計だ。猛烈な勢いで自己増殖を行うワームは、ネット上で大渋滞を巻き起こし、インターネットそのものを使用できなくしてしまう恐れすらある。破壊活動を行うウイルスに勝るとも劣らない深刻な被害をネット社会全体にもたらしているのだ。

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伊藤 僑

1958年生まれ。明治大学法学部法律学科卒。コンピュータ、ネットワーク関連の専門誌を中心に執筆活動を行う。


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