「求める人材象は石川遼」と真顔で言う企業のオトナもオトナですが、それを聞いて「そんなの無理じゃん」で終わらせる若手も、やや食い足りない(この両者の食い違いにおいては、学生時代の単なるアルバイトではない就業体験やスキルアップの機会が文化として根付いていないことを考慮すれば、私は若手の肩を持ちたいと思います)

 若手がひ弱であることを「ゆとり世代」だからといって片付ける風潮には、大いに疑問を感じます。むしろ実践的にトレーニングするような場所や機会を、企業社会が、もしくは日本の教育プログラムが提供できていないのではないか。

 キムラ氏から米国の学生にまつわるさまざまな話しを聞きながら、職場で人が育たない理由の1つに、「入り口」の問題、つまり会社への入り方があるのではないか、と考えました。

 次回は、前に挙げたジョブウェブ社長の佐藤孝治さんに、「<就活>廃止論~会社に頼れない時代の会社選び」をふまえて、就職=採用の問題点と改革の方向性、職場でうまく人が育つための手法などについて、話を聞きます。

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