役職定年は「戦力外通告」ではなく“大きなチャンス”である理由写真はイメージです Photo:PIXTA

定年後も働きたい人が
増えている

 昨今は定年になった後もすぐに引退するのではなく、できるだけ長く仕事を続けたいという人が増えてきている。実際に60~64歳で働いている人は82%だというし、65歳~69歳でも51%の人が働いているというから、半数の人は70歳近くまで働いていることになる。

 平均寿命の伸長ということもその背景にはあるが、まさにWork Longerという時代がやってきたということだろう。

 もちろん何歳まで働くかはその人の自由であり、60歳で仕事を辞めてしまう、あるいは最近流行のFIREでもっと早くリタイアするというのも大いに“あり”な選択肢である。

 仮に長く働きたいと思っても、ほとんどの企業における雇用期間は65歳までというところが多いのも現状だ。もし65歳を過ぎても働きたいということであれば、それなりの準備を考えておく必要がある。恐らく再雇用で働いても、65歳を超えて働き続けるというのは現実には難しいからだ。