実際に家計簿アプリを使い始めたある人は、どこで使ったか?の一覧にほぼ毎日のようにセブンイレブンやローソンの名前がズラーッと並んでいたことに衝撃を受けたと言う。筆者の場合は明細にアマゾンがズラーッと並んだので、これはとても妻には見せられないと思った。

 このように家計簿アプリを使う最大のメリットは、「支出の見える化」というところにある。使途不明金が“見える”ようになることで、無駄な支出をチェックすることができるようになり、支出のコントロールが容易になるということなのだ。

 以前、あるテレビ番組に出た時に家計収支の把握という話題になり、そこで実際にこの家計簿アプリを使ったという会社員の人へインタビューしたビデオがあった。

 その人によれば家計簿アプリを使うようになって、毎月の支出が平均すると2万~3万円減少したそうだ。前述の話同様に、いかに自分が毎日会社の帰りに無意識にコンビニに寄って、それほど必要でもないペットボトルや菓子を買っていたかが判明したという。

支出の把握が
老後資金対策の基本になる理由

 老後に向けたお金に関する最大の対策は「自分のお金を“見える化”する」ことである。つまり、「生涯にわたる収支の把握」だ。