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35歳からの「転職のススメ」

実は前の上司の方がマシだった!?
「人間関係の悩み」による転職の危険性

高野秀敏 [株式会社キープレイヤーズ代表取締役]
【第19回】 2013年2月25日
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前回から、マネジャー転職をした場合、どうすれば転職先で嫌われないか、周囲に陥れられないか、転職者が注意すべき点を紹介してきました。転職者のなかには、自分のスキルや経験を自信満々でアピールして新たな会社に入ったり、現職の会社での人間関係の問題を解消しようと嬉々として転職をする人が少なくありません。しかし転職先では、必ずしもあなたのスキルが評価されたり、前職の会社で抱えていた問題が解消されるとは限らないのです。そこで今回は、転職後に後悔することになってしまった2人の方の事例をご紹介したいと思います。

役員への過度なアピールに要注意!
すぐに結果を求められ、追い込まれる羽目に

【事例①】
海外事業の開拓を期待されるも
すぐに結果が出せずにクビになったAさん(40歳)

 Aさんは、東南アジアでのビジネス経験が豊富な商社出身の方。転職経験もあり、東南アジアでのビジネスコンサルタントを個人で営んでいました。海外事業の経験もあり、シンガポールで法人を設立し、東南アジア各国での会社設立やビジネス実行経験、さらに人脈もあるという比較的レアな日本人でした。もちろん英語は堪能です。

 ベンチャー企業のX社は、急激に成長をし続けており、IPOも視野に入れていました。そこで次は海外進出を狙い、買収、事業立ち上げのどちらかを問わない状況で、東南アジアで活躍してくれるキーパーソンを探していました。

 Aさんは、コンタクトをしてきたX社社長の海外出張中に会い、東南アジアでの過去体験に基づく多くの失敗事例と一部の成功事例を交えて話をしました。海外経験の長いAさんは自分の能力を十二分に伝えることも忘れません。X社は日本では高収益を上げる事業を展開しているものの、海外はまったくの未知数。しかし、上場以降の戦略シナリオを考えると、国内市場は成熟化しており、「次のエリア」か「次の商材」をつくらなければいけないことは明らかでした。

 Aさんは、これからはコンサルタントとして活躍するよりも、ひとつの会社の内側に入り、大きな成功体験を作ることに興味がありました。そこで最初からプレゼンにも熱が入り、その後も社長と再度面談をして、海外事業成功のシナリオを強くアピールをしたのでした。

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高野秀敏 [株式会社キープレイヤーズ代表取締役]

宮城県生まれ。東北大学経済学部卒業後、人材総合サービス・株式会社インテリジェンスに入社。同社にて人材紹介事業の立ち上げに参画し、営業、企画、カウンセリングを行う。その後、キャリアコンサルタントチームの運営と教育を任され、人事部採用担当として、数百人の学生、社会人と面談。キャリアカウンセリングによって適職へと導いた人材は3500名超、キャリア講演回数は100回以上に達する。インテリジェンス退社後、2005年1月、個人と企業をマッチングする人材サービス・株式会社キープレイヤーズを設立。著書に『絶対に後悔しない転職先の選び方』などがある。


35歳からの「転職のススメ」

現在、2人に1人が転職する「大転職時代」が到来しているにも関わらず、30代後半以上のビジネスパーソンの多くは「自分は転職なんて無理」と思っていないだろうか。しかし、実際は35歳以上でも十分転職できるとしたら…?本連載では、35歳以上のビジネスパーソンに対して、35歳からの転職の現状と、転職によって自分のキャリアや能力を見つめ直す重要性を説いていく。

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