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なぜあの会社はNo.1なのか?
【第2回】 2013年2月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
坂上仁志 [株式会社フォスターワン代表取締役社長、経営コンサルタント、弱者必勝のランチェスターNo.1戦略の第一人者として日本人として初めてロンドンで海外講演を行う。早稲田大学講師(2011年)]

急成長するアジアの電動バイク市場を
どう取り込むか
~テラモーターズ代表取締役 徳重徹氏インタビュー~

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不況下でも好業績を出している企業の特徴はNo.1であること。では、No.1の企業は、どうしてNo.1になれたのか?どうNo.1であり続けているのか?「ニッチトップ=小さくてもNo.1」の会社の事例をご紹介する新連載。
2回目の登場は、電動スクーターの分野で4割のシェアを握り、トップをひた走るテラモーターズ株式会社。日本で培ったノウハウを生かし、次は海外でもシェアを奪おうとしている。テラモーターズ代表取締役の徳重徹氏に、その戦略を聞いた。

【会社概要】
テラモーターズ株式会社
◎この会社のここがNo.1!:電動バイク販売において日本シェアNo.1
◎事業内容:小型EVの製造販売
◎設立:2010年4月
◎業績等:売上高3億円(前年比売上180%UP)、自己資本比率100%、従業員15名
◎本社:東京都渋谷区宇田川町34番5号サイトービル3-5階
◎ホームページ http://www.terra-motors.com/jp/about/
徳重徹(とくしげ・とおる)
Terra Motors株式会社代表取締役。1970年生まれ山口県出身、九州大学工学部卒。住友海上火災保険株式会社(当時)にて商品企画・経営企画に従事。退社後、米Thunderbird経営大学院にてMBAを取得し、シリコンバレーにてコア技術ベンチャーの投資・ハンズオン支援を行う。2010年4月に電動バイクのベンチャー企業、Terra Motors株式会社を設立。設立2年で国内シェアNO.1を獲得し、2012年度にはベトナム、フィリピンに現地法人を設立。世界市場で勝てる、日本発のメガベンチャーの創出を志す。

市場が大きいアジアの地域は魅力的

――海外展開を考えたのはなぜですか。
 私がシリコンバレーにいたこともあり、海外には電気自動車(EV)の会社がたくさんあり、市場もあるということがわかっています。EVの市場は立ち上がったばかりで、まだこれから伸びていく分野なので、一番やりやすい地域でビジネスをしていこうというのが基本の考え方です。
 一般的には海外展開は大きなリスクと思われがちですが、この分野においては日本よりも海外の方がビジネスを行いやすい状況にあります。

――どの地域への進出を考えているのですか。
 今、考えているのは東南アジアです。ガソリンバイクの年間販売台数は、日本では約30万台しかありませんが、ベトナムでは300万台、インドネシアが700万台、中国では1500万台以上となっています。

 電動バイクの市場を見ても、中国では2000年の年間販売台数が27万台でしたが、今は3000万台にもなっています。私が上海や広州に行った時も、ガソリンバイクよりも電動バイクのほうが圧倒的に多くなっています。市場が大きいアジアの地域は魅力的です。

 始めは中国へ進出することも考えていました。半年ほどデータを調べて、現地調査、工場やパートナーの選定も行っていましたが、競合企業が200社から300社もあり、厳しい価格競争を強いられるということがわかったため難しいと判断しました。

 インドへの進出も考えていたのですが、インドはローカル3社が8割のシェアを持つうえ、また州ごとに法規制が異なり、少々やりにくい面があった。

 最後は僕の肌感覚で決めました。インド人などよりも、東南アジアの人のほうがビジネスのパートナーとしてやりやすいと感じたからです。

 

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坂上仁志(さかうえ・ひとし) [株式会社フォスターワン代表取締役社長、経営コンサルタント、弱者必勝のランチェスターNo.1戦略の第一人者として日本人として初めてロンドンで海外講演を行う。早稲田大学講師(2011年)]

一橋大学卒、新日鉄、リクルートなどNo.1企業に勤務後、ゼロから人材企業を立ち上げ小規模ながら売上・利益・利益率で日本一の実績をつくる。3年で日本一の会社を立ち上げた「実績」を持つ日本で唯一人のランチェスター協会正式【認定】インストラクター。ランチェスターNo.1戦略の第一人者として、日本人として初めてランチェスター戦略の海外講演をロンドンで行う。2011年度には早稲田大学講師を務める。
主な著書に、『ランチェスター経営戦略』『ランチェスター営業戦略』(いずれも明日香出版)、『日本一わかりやすい経営理念のつくりかた』『日本一わかりやすい会社のつくり方』(中経出版)等がある。


なぜあの会社はNo.1なのか?

経営とは「際立つ」ことです。つまり、差別化されること。そして、No.1になることが重要。
この不況下でも好業績を出している企業の特徴はNo.1であること。
では、No.1になった企業とはいったい何をしてNO1になれたのか?
どんな工夫をしてNO1になれたのか?
そして、どうNo.1であり続けているのか? 
実際にNo.1の会社の事例をご紹介する。一般にマスコミで報道されている会社は、決して本当にいい会社なわけではない。
「ニッチトップ=小さくてもNo.1」を提唱するランチェスターNo.1理論の著者、坂上仁志がランチェスターの視点から、ホンモノのNo.1になる秘訣を解説する。

「なぜあの会社はNo.1なのか?」

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