大和ハウスと積水ハウス、前年同月比の受注額だけでは見誤る「驚きの差」とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行したことで、コロナ禍によって大打撃を受けた業界・企業の業績の完全復活に対する期待が高まってきた。上場49社、15業界における月次の業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、6月度の住宅メーカー編だ。

大和ハウスと積水ハウスの間に
表面からは見えない「差」

 住宅の主要2社が発表した6月度の月次業績データは、以下の結果となった。

◯大和ハウス(大和ハウス工業)の受注金額(合計)
 6月度:前年同月比84%(16%減)

◯積水ハウスの受注金額(全体)
 6月度:同104%(4%増)

 23年6月度の実績は、大和ハウスが大幅な減収となった一方、積水ハウスは増収と対照的な結果となった。両社の差は20.0ポイントとかなり大きい。

 ただ、各社の月次業績について時間軸を広げて分析すると、驚きの「差」が見えてきた。