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ココロを癒せば会社は伸びる

食事と運動が元気なココロをつくる

川西由美子 [EAP総研株式会社 代表取締役社長]
【第6回】

 前回紹介したように、ココロをケアすることには、多くのメリットがあります。でも、わかっていただきたいのですが、効果の多くはすぐにあらわれる類のものではありません。注射や点滴のようにはいかないのです。

 体調が悪くても、なかなか健康相談にも行かないのが現状ですから、ココロの健康相談ともなればなおさら行きにくいでしょう。たとえ会社にカウンセリングルームをつくっても、初めのうちは従業員はなかなか近寄ろうとしないのです。

 また、実際に従業員たちがカウンセリングなどを利用するようになってからも、問題は起こります。これから紹介するのは、ココロのケアの仕組みを導入した会社の人事担当者の悩みです。

◎「怠けているとしか思えないのに、本人はうつっぽいと言う。本当は、本人と直接やりとりしたいのですが、あいだにカウンセラーが入っているので、手が出せないのです」

◎「ココロのケア対策を取り入れたら、ココロのトラブルが表面化する社員が一気に増えてしまいました。人事部はその対応に追われ、ほかの仕事に支障が出ています」

◎「すぐに医師の診断書をとって、休職を繰り返す社員がいます。そのため、健康な社員にしわ寄せがいって彼らの不満が高まり、『何で人の分までやらなきゃならないの?』と怒りをぶつけられます」

◎「ココロにトラブルを抱えた社員を復帰させてフォローできるような、余裕のある部署や管理職がいません」

◎「部下との人間関係の問題をカウンセラーに頼ってしまうと、上司のほうも成長しなくなるのでは?」

 こうした問題は、多くの企業に共通するものです。

 私の印象では、経営者の意識改革から始めて、従業員がココロのケアのためのサービスを利用するようになり、欠勤率や離職率の低下という数字になってあらわれるには、少なくとも2年から3年はかかるという気がします。

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川西由美子 [EAP総研株式会社 代表取締役社長]

EAP業界の草分け的存在としてストレス対策に関するテレビ、ラジオ、雑誌のコーディネートをはじめ、企業内の「ココロの健康管理」に関する組織規約づくり、臨床心理士の派遣、社員教育などの講習活動を行っている。また、医療機関や健診機関との積極的な提携を行う一方、プロスポーツ選手などのメンタルトレーニングシステム開発などのメンタルヘルスケア産業の開拓を行っている。
URL: http://www.kawanishi-yumiko.com
URL: http://www.eapjp.com


ココロを癒せば会社は伸びる

成果主義を採用する企業が増える中、一方でその弊害も出つつある。「心」のケアをおろそかにしないことこそが企業の活力の伸ばすポイントだ。

「ココロを癒せば会社は伸びる」

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