米メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグCEOPhoto:NurPhoto/gettyimages

 米メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、広告事業の成長が再び鈍化しないことを願うしかない。

 ザッカーバーグ氏は27日、シリコンバレーにある本社でステージに上がり、仮想現実(VR)と現実世界の映像を融合させた複合現実(MR)に関する最新の取り組みをアピールした。だが、驚くようなことはあまりなかった。アップルが自社初となるMR端末の発表を控えた6月、ザッカーバーグ氏が自社の新しいヘッドセット「クエスト(Quest)3」を発表して出し抜いたことを考えればなおさらだ。同氏はまた、「メタAI」と呼ばれる新しいパーソナルアシスタント・チャットボットを発表し、生成人工知能(AI)の流行に乗るためにこのイベントを利用した。

 アップル以外の大手テック企業でハードウエアに手を出しているのはメタだけではない。マイクロソフトとアマゾン・ドット・コムは先週、秋の新製品を紹介するイベントを開催。グーグルは来週ニューヨークで開催されるイベントで同社のスマートフォン「Pixel(ピクセル)」の新製品を発表する予定だ。