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日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

中国人エリートの年収が日本人を逆転!
札束で顔を叩く「高級人材争奪戦」の内幕

江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]
【第12回】 2010年2月9日
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ついに日本人を抜き始めた
中国人プロフェッショナルの年収

 2010年も10%程度の経済成長が予測されている中国市場。そんな中国で、日系企業が事業を拡大する上で欠かせないのが、中国人経営幹部や中国人プロフェッショナルだ。

 実は彼らの年収が、ここ数年ウナギ登りで上昇しているのを、ご存知だろうか。

 たとえば、技術系、人事系、財務系の専門職だと、年収100万元(≒1350万円 ※1元=13.5円換算)以上、営業トップや総経理(現地法人社長)のポジションであれば、年収200万元(≒2700万円)以上もらう中国人も少なくない。

 すでに日本人駐在員を超える給与を提示しないと、優秀な中国人プロフェッショナルを雇えない時代に入っているのだ。

 さらに給与以外にも、運転手付きの高級車や、高級住宅などが提供される場合もある。「日系企業が現地法人の総経理候補に100万元以上の年収を提示したが、オファーを断られた」といった話も、最近よく聞くようになった。

 やっとの思いで実力のある中国人プロフェッショナルを採用したとしても、まだ油断はできない。優秀な人材であればあるほど、競合企業が1.5~2倍の年収で、引き抜きにかかるからだ。

 今まさに中国では、「札束で顔を叩きながら」の高級人材争奪戦が繰り広げられているのだ。

 しかし、なぜここまで人材争奪戦が過熱しているのか? 世界中の企業が、ラストリゾートである中国市場で熾烈な争いを繰り広げているのはわかる。だが、そこまでして人材を取りあう必要があるのだろうか?そんなことをしたら、給与相場を上昇させるだけで、結果として全ての企業が損をすることになるのではないか?

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江口征男 [智摩莱商務諮詞(上海)有限公司(GML上海)総経理]

1970年、神奈川県横須賀市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了、Tuck School of Business at Dartmouth MBA。Booz & Company, Accentureなどの経営コンサルティング会社、子供服アパレル大手のナルミヤ・インターナショナルを経て、中国にて起業。上海外安伊企業管理諮詞有限公司(Y&E Consulting)、(株)MA PARTNERSの創業経営者でもある。
⇒GML上海ホームページ執筆者へのメール


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世界経済の牽引役として注目を浴びる中国に進出する日本企業は、後を絶たない。だが、両国の間に横たわる「ビジネスの壁」は想像以上に厚い。今や「世界一シビアな経済大国」となった中国で日本企業が成功するためのノウハウを、現地コンサルタントが徹底指南する。

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