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大震災から2年目の「今」を見つめて

復興に向けた明るい話題の裏にある
予算があれば解決とはいかない課題
――岩手県大船渡市 角田陽介副市長

【第5回】 2013年3月12日
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公共交通機関の復旧をはじめ、大船渡市では復興に向けた明るい兆しが見え始めてきた。しかし、本当の復興に向けてはまだまだ多くの課題が横たわっており、予算があれば解決するような簡単な話ばかりではない。復興のステージはどんどん変化していくし、それは地域によってもまちまちだ。被災地を横並びにして数字で評価をするようなことは、してほしくない。

バス専用道を走るBRTの車両(上)
三陸鉄道南リアス線に登場する新車両。クウェート国からの支援を受けた(下)

公共交通機関の
復旧に向けた動き

 震災前、大船渡市内には、JR大船渡線(陸前高田市境~大船渡駅~盛駅)と三陸鉄道南リアス線(盛駅~吉浜駅~釜石市境)の2つの旅客鉄道の路線があり、高校生などを中心とした自動車を使わない方々の生活の足として重要な役割を果たしていた。

 しかし、震災とともに両線はいずれも不通となり、岩手県交通株式会社のご尽力により幾度となく路線の再編が行われたバス輸送と、家族の方々のマイカーによる送迎などによって、交通弱者の方々の様々な移動需要に対応してきた。

 この3月2日にはJR東日本によって大船渡線におけるBRT(バス高速輸送システム)による運行が開始され、また4月3日には三陸鉄道南リアス線の盛駅~吉浜駅(大船渡市最北の駅)までの鉄路による開通が予定されるなど、公共交通サービスは大きく改善されるものと期待している。

銀河連邦サンリクオオフナト共和国のPRキャラクター「おおふなトン」。BRTの車体にもペイントされる

 不十分な公共交通環境のもとで大船渡市への来訪を躊躇されていた方々はもちろん、銀河連邦サンリクオオフナト共和国のイメージキャラクター「おおふなトン」が車体にペイントされたBRTを見てみたいという方々も、これを機にぜひお越しいただき、碁石海岸の勇壮な景観、「世界の椿館」で3月24日まで開催中の「三陸・大船渡つばきまつり」、そして三陸の海の幸をご堪能いただきたい。もちろんレンタカーやマイカーでお越しいただくことも可能。大都市と違って駐車場に困ることもない。

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