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週刊・上杉隆

元秘書として鳩山邦夫氏に苦言を呈す
信念の見えない離党に意味はあるのか?

上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]
【第118回】 2010年3月18日
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 鳩山邦夫元総務大臣が離党した。「坂本龍馬になりたい」と言い残して自民党を去った。自民党からの離党は93年に次いで2度目となる。

 離党・新党結成をこれほど繰り返した政治家も珍しい。筆者が元秘書として仕えた5年間だけでも2回の離党、3回の新党結成を経験している。

 新進党を離党する1996年当時のこと、鳩山氏の関心はもっぱら西郷隆盛にあった。

 「仮に西郷翁のように、政界の捨て石になっても信念を貫く。小沢流の政治の時代は終わった。友愛の精神でもって新しい政治を目指す兄(由紀夫)を支える」

 そう言って離党した3年後の1999年、今度は都知事選出馬に伴ってその民主党を離党する。

 「たとえ一人になっても構わない。自然との共生、環境政策のために現在の腐敗した政治システムと闘う。労働組合に乗っ取られた閉鎖的な民主党に一切、未練はない」

 前2回、秘書として支えた離党劇だったが、傍らにいた筆者としても十分に理解できるものであった。

 ところが、今回の自民党離党については、正直なところ、鳩山氏が何を目指しているのかさっぱりわからないのだ。

 「与謝野氏と舛添氏の接着剤になる」

 2人の自民党の政治家を接着させることがなぜ、日本の政治に必要なのか、さらにそのためになぜ離党しなくてはならないのか。鳩山氏が、自民党の将来と日本の政治を混同しているように思えてならないのだ。

 かつての離党は、「小沢政治の打破、友愛政治の確立」や「自然との共生、環境革命、労働組合政治批判」と目指す方向がはっきりしていた。

 今回は鳩山氏の口からそうした理念や方向性を具体的に聞いた試しがない。

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上杉 隆 [(株)NO BORDER代表取締役]

株式会社NO BORDER代表取締役。社団法人自由報道協会代表。元ジャーナリスト。1968年福岡県生まれ。都留文科大学卒業。テレビ局記者、衆議院議員公設秘書、ニューヨーク・タイムズ東京支局取材記者、フリージャーナリストなどを経て現在に至る。著書に『石原慎太郎「5人の参謀」』 『田中真紀子の恩讐』 『議員秘書という仮面―彼らは何でも知っている』 『田中真紀子の正体』 『小泉の勝利 メディアの敗北』 『官邸崩壊 安倍政権迷走の一年』 『ジャーナリズム崩壊』 『宰相不在―崩壊する政治とメディアを読み解く』 『世襲議員のからくり』 『民主党政権は日本をどう変えるのか』 『政権交代の内幕』 『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』 『暴走検察』 『なぜツイッターでつぶやくと日本が変わるのか』 『上杉隆の40字で答えなさい~きわめて非教科書的な「政治と社会の教科書」~』 『結果を求めない生き方 上杉流脱力仕事術』 『小鳥と柴犬と小沢イチローと』 『永田町奇譚』(共著) 『ウィキリークス以後の日本 自由報道協会(仮)とメディア革命』 『この国の「問題点」続・上杉隆の40字で答えなさい』 『報道災害【原発編】 事実を伝えないメディアの大罪』(共著) 『放課後ゴルフ倶楽部』 『だからテレビに嫌われる』(堀江貴文との共著)  『有事対応コミュニケーション力』(共著) 『国家の恥 一億総洗脳化の真実』 『新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか』 『大手メディアが隠す ニュースにならなかったあぶない真実』


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