従来の“当たり前”を
最新テクノロジーで覆した2大事業

「テクノロジー×イノベーションで、驚きと感動を生み続ける」というミッションを掲げ、不動産に関する革新的なサービスを提供するGA technologies。

中でも、大きな柱が、オンラインによる不動産投資の売買や管理を可能にした「RENOSY」と、紙やファクス、対面による従来の不動産取引をデジタル化した「ITANDI」の二つだ。

「前者はBtoC、後者はBtoBのサービスですが、従来の“当たり前”を覆し、より良い状態を実現するために最新のテクノロジーを活用する点では共通しています。その両者を手がければ、掛け算によって会社全体の成長を加速させるシナジー効果も期待できます」

そう語るのは、GA technologiesの創業者で、代表取締役社長執行役員CEOを務める樋口龍氏である。

BtoC・BtoBの二大事業で不動産テックをけん引、GA technologiesの強さと「組織づくり」の秘密GA technologies
樋口 龍
代表取締役 社長執行役員 CEO

新たなサービスを生み出す原点は、マーケットイン(*)の発想にある。

*顧客の要望や市場ニーズを起点に売れる商品を開発する考え方

例えば「RENOSY」は、起業前に不動産投資会社の営業職として約5年間働き、顧客の声に耳を傾ける中で、樋口氏が感じた課題を解決するサービスとして開発した。

「不動産投資には、実需(居住用)物件のような検索サイトがなく、あちこちの店舗を回って物件を探すしかありませんでした。だったら、アプリを使って簡単に比較検討できるプラットフォームがあればいいのではないかと考えたのです」

また、一般に不動産投資会社は、新築物件には強いが中古は扱っていない、コンパクトマンションが専門である、といったように、会社ごとに売買できる物件の種類が異なる。

「全種類の物件がワンストップで比較検討できれば、お客さまの物件探しの手間は飛躍的に軽減されるはず。そう考えて、あらゆる物件を網羅できるようにしました」と樋口氏は説明する。

こうして、「RENOSY」は2016年にサービスを開始。アセットプランナーとの面談や物件の購入・売却の契約の手続き、そして所有物件の情報確認も、全てオンラインで実施できる。現在では会員数が約65万人に達し、不動産投資における物件売り上げ・買い取り実績共にナンバーワン(※)の取引チャネルとなった。

※東京商工リサーチによる「不動産投資における物件売上実績調査(2026年3月調べ)」および「不動産投資における物件買取実績調査(2026年3月調べ)」

「株のように、スマートフォン一つで不動産投資ができる。しかも売買から管理まで、アプリで完結することが受け入れられているのだと思います」と樋口氏はみる。

26年6月30日には、不動産ファンドを組成するエスピーシー証券を買収。今後は、1口数万円前後の不動産ファンドが「RENOSY」上で取引できるサービスを追加し、不動産投資をもっと身近にしていきたい考えだ。

不動産取引をなめらかにする
革新的なデジタルサービス

一方、「ITANDI」は、不動産仲介会社や管理会社の業務を効率化するために開発されたデジタルサービスだ。

同社は不動産テック会社のサービスだったが、株式上場を果たした4カ月後に運営会社を買収、「RENOSY」に並ぶ主力サービスの一つとし、BtoCからBtoBまでをカバーする事業ポートフォリオを構築した。

このサービスを手に入れたのも、マーケットインの発想によるものだ。

不動産仲介や管理サービスでは、いまだにファクス、対面営業などのアナログな作業が主流で、デジタル技術を活用して、いかに効率を上げるかが長年の課題となっている。

「特に地方の不動産仲介や管理会社は人手不足で、なおさら省力化が求められている。そんな業界全体の課題を抜本的に解決できるサービスとして、大きな可能性を感じました」と、樋口氏は買収の経緯について語る。

「ITANDI」のミッションは、「不動産取引をなめらかにする」こと。仲介会社や管理会社の社員がアナログ業務から解放されれば、顧客である入居希望者や不動産オーナーとのコミュニケーションの時間が増える。サービスの改善とともにユーザー企業の収益が拡大し、入居希望者や不動産オーナーも満足するという“三方良し”の結果がもたらされやすくなるのである。

「国内の賃貸入居申込数は年間約270万件ありますが、半数近い約113万件が『ITANDI』で行われており、首都圏仲介会社の9割以上が『ITANDI』を利用しています。われわれがその推進役となって、全ての取引がデジタル化する未来をつくり上げていきたい」

BtoC・BtoBの二大事業で不動産テックをけん引、GA technologiesの強さと「組織づくり」の秘密「RENOSY」と「ITANDI」は、ともに「ワンストップのオンラインプラットフォームを通じた唯一無二の不動産サービスの提供」を掲げている。不動産の投資・売買から管理、賃貸までを1つのオンラインプラットフォームに統合しており、他社にはない同社独自の強みになっている
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強さを生み出す源泉は
横串の通った社内組織

異なる領域で業界のテクノロジー活用をけん引する両事業だが、同社の強さの源泉は単にこの二つを持っていることではない。二大事業のシナジーを最大化させる組織づくりに、その秘密がある。

同社では創業当初から「テックカンパニー」を目指し、自前でエンジニアを採用・育成してきた。さらに、エンジニア組織を事業部門ごとの縦割りではなく、全社を横断する「横串」で配置しているのが大きな特徴だ。

「事業ごとに閉じた組織にすると一時的なスピードは出ますが、グループ間の連携やノウハウの共有が失われます。エンジニア組織に横串を通すことで、各事業で得られた技術やナレッジが共有され、開発の重複や無駄なコストを削減できる。また、システム同士がシームレスにつながることで、事業全体に大きなレバレッジが利くのです」と樋口氏は明かす。

自前でテック組織を持つからこそ、やりたい構想を即座にプロダクトへ落とし込む機動力が生まれる。横串が通ることで多様な職種が融合する。この組織力が、業界内で圧倒的な優位性を生み出す要因の一つになっている。

不動産領域に新風を巻き起こし続けるGA technologies。これからも目が離せない存在だ。

BtoC・BtoBの二大事業で不動産テックをけん引、GA technologiesの強さと「組織づくり」の秘密樋口氏は社長室を持たず、注力部門の現場で社員と並んで仕事をする。このフラットな社風が事業間のシナジーを生み出す要因となっており、樋口氏が常に現場にいることで、意思決定のスピードも高まるという
●問い合わせ先
株式会社GA technologies
〒106-6290 東京都港区六本木3-2-1
住友不動産六本木グランドタワー40階
TEL:03-6230-9180
https://www.ga-tech.co.jp/