1位は京都に拠点を置く
日本を代表するゲームメーカー

 今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が高い会社ランキング2023【大阪除く近畿地方】」を作成した。対象は大阪府を除く近畿地方(京都、兵庫、奈良、和歌山、滋賀の1府4県)に本社を置く上場企業で、単体の従業員数が20人未満の企業は除外している(理由は後述)。対象期間は、2022年5月期~23年4月期。

 では早速、ランキングを確認していこう。

「年収が高い会社ランキング2023【大阪除く近畿地方】」で1位となったのは、任天堂で、平均年収は985.7万円だった。京都府に本社を置く、日本を代表するゲームメーカーで、従業員数は2779人、平均年齢は39.9歳だ。

 任天堂の23年3月期の業績は、売上高が1兆6016億円(前年比5.5%減)、営業利益が5043億円(同14.9%減)だった。主力商品のNintendo Switch(ハードウエア、有機ELモデルなどを含む)の販売台数は1797万台で、22年3月期よりも22.1%減という結果だった。世界的な半導体部品の不足による影響を強く受けたという。ただ、ソフトウエアの『Nintendo Switch Sports』『スプラトゥーン3』『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット』などの新作タイトルが好調に販売を伸ばした。

 また、4月には『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が世界各地で順次公開され、日本でも興行収入140億円を超える大ヒットを記録した。任天堂のキャラクターに接する多様な機会を創出することで、ファン層を拡大している。