(3)脱炭素は「意図的」に

(1)と(2)の計画は比較的読者の皆さんには実感の湧くテーマだったかと思います。

 一方で私はせっかく2024年の混乱に備えて本格的に生活を変えていこうと考えるのであれば、これからお話しする三つ目の脱炭素の話をしっかりと考えることが個人にとっても重要ではないかと思います。

 多くの読者の皆さんにとっては脱炭素というのは国のテーマであって、自分自身のテーマとしては距離が遠いと感じているのではないでしょうか。ただし手段としての脱炭素は遠いテーマだとしても、その目的である「気候変動の抑止」は皆さんに実感のあるテーマなのではないでしょうか。

 なにしろこのところ毎年夏になると、酷暑で日中に外出することで命の危険を感じることがあるぐらいです。異常気象による豪雨災害も増加していて、いつそれに巻き込まれるのか、誰にとっても温暖化リスクが大きくなりつつあります。

 そのような異常気象の進行を遅くするのが脱炭素ですから、それについて早期に本格的に取り組むことを考えてみるというのは年初のよいテーマかもしれません。

 たとえば太陽光発電の投資対効果はこの20年でかなりよくなってきています。もし自宅が一戸建てであれば、今年は屋根の上に太陽光パネルを設置することを考えてみるのはいい考えかもしれません。そうすれば高騰する電気代を抑えて、逆に売電することで副収入を増やすことにつながるかもしれません。その上で脱炭素にも大いに貢献することができます。