「インターネット探偵」はあなたの隣にも!デマを信じ、拡散し、関係ない人をとことん叩くあなたの隣にもいる「インターネット探偵」。その素性は?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

迷惑系YouTuberに見られるように、ネット上では叩いて良いと認定されてしまった人への「制裁」がエスカレートしやすく、簡単に度を越してしまうケースが多い。事件に全く関係のない他人が吊るし上げられるケースもある。自らがネット上に散らばる断片的な情報から推理を楽しむ「インターネット探偵」になってしまう人が後を絶たないのは、なぜだろうか。(取材・文/フリーライター 鎌田和歌)

ネット上での度を越した「制裁」
暴露系・迷惑系YouTuberが相次ぎ逮捕

「ガーシーや迷惑系YouTuberをフォローして、そこから得た情報を面白そうに話していた上司が年末の飲み会ではその話をしなくなっていたので良かった」

 先日、とある飲み会でこんな話を聞いた。

 ガーシーといえばもちろん、暴力行為法違反(常習的脅迫)などで今年6月に逮捕され、現在公判が続いている元参議院議員・本名東谷義和被告のこと。

 また、迷惑系YouTuberといえば、「私人逮捕」動画をきっかけに名誉毀損の疑いで逮捕された煉獄コロアキ(本名・杉田一明)氏を筆頭に、「私人逮捕系」あるいは「世直し系」と言われるYouTuberの逮捕が今年後半になって相次いだ。

 昨年2022年末のM-1王者ウエストランドは、ネタの中に登場するフレーズ「(YouTuberは)警察に捕まり始めている」が話題になったが、まさにその伏線を回収するような1年となってしまった。

 彼らの動画に共通するのは、ネット上で情報を集めたり、DMで「タレコミ」を募ったりして、その内容を元にターゲットに「制裁」を加えるパフォーマンスだった。

 昔から人々は勧善懲悪のストーリーを好むし、誰だって「胸糞(胸糞が悪いエピソード)」よりも「胸スカ(胸がスカッとするエピソード)」を聞きたいものだ。問題は、叩いて良いと認定されてしまった人への「制裁」がネット上ではエスカレートしやすく、簡単に度を越してしまうケースが多いことである。さらにいえば、そもそも間違った情報を元に「制裁」が行われているケースすらある。