「貯蓄か投資か」以外のお金の置き場所
定期預金に入れるべきなのは?

 新制度がスタートしたばかりのNISAは活況だという。政府が進める「貯蓄から投資へ」の胎動が、ようやく感じられるようになったともいえる。特にSNSで情報収集にいそしむ若者世代は、投資へのネガティブ感覚は薄いようだ。もはや定期預金はお呼びではないのだろうか。

 決してそうではないだろう。お金の置き所は、「貯蓄か投資か」のゼロイチではなく、長所短所や用途に応じて決めるべきだ。なんといっても定期預金の最大の特徴は元本保証、預けた残高がそれ以下に減らないことだ。インフレに対応できないという声はあっても、それはある程度の長期を視野に置いての場合であり、それは投資商品でも変わらない。

 定期預金に置くべきなのは、使う時期が決まっており、それが数年後の場合だ。例えば、予定されている家の引っ越しやリフォーム、車の買い替え、起業のための費用や留学費用など。用意した資金が減っては困るなら、定期に入れておく方が安心だ。金利の動向を考えると、3年物までが無難ではないか。投資を支持する若者世代でも、万が一のアクシデントに備えるお金は確保すべきだし、それこそ6カ月~1年以内のネット定期に預けておくのも一つの選択だろう。

 たとえ金利のある時代が来たとしても、かつての郵便貯金7%のような夢の金利の再来はありえない。定期預金は増やすお金の置き所というより、守りのお金を入れる小型金庫として、堅実に活用すべきものだろう。

(※金利は2月19日現在。預入金額100万円以上の場合。税引き前)