仕事ができるかどうかは、会食・食事会の「仕切り力」でわかる――。
面倒な雑務の代名詞「幹事」「食事会設定」は、社会人として逃れられない悩みの一つだ。「たかが会食」と捉えて適当にこなすと、クライアント・上司からの評価が大きく下がりかねない。
しかしこの一見、何の役にも立たなさそうな“貧乏くじ”に、実は「千載一遇のチャンス」が隠されていることを、見逃してはいないだろうか?
新刊『ビジネス会食 完全攻略マニュアル』では、“広告代理店卒・アルコールに弱い(1,2杯が限界)・非体育会系の著者”が、最大28会食/月を乗り越えて身につけた「実務に即したメソッド」を紹介している。
会食・社内飲み会・送別会・歓迎会など、古今東西すべての食事会で今日から使える本書。
今回は特別に、その中から幹事にとって悩ましいむ「送別の品選び」におけるコツについて紹介しよう――。

【わかった人はセンス抜群】もらって「即ゴミ箱行き」のプレゼントと「生涯大切にされる」宝物のたった一つの差とは?Photo: Adobe Stock

ゲストを究極まで「想像」し、贈り物で付加価値を生み出す

手土産・プレゼントともに大切なのは「かけた金額の大きさ」ではない。ストーリーだ。

あなたはなぜこの手土産・プレゼントを、今相手に渡したいのか。そこまで想像し、考え抜いたものであれば、相手の心は必ず動くはずだ。

たとえば、単に美味しいお菓子や流行りのものを渡すだけではまだまだである。ゲストとご家族の関係性、ご家族のライフステージまで想像を巡らせた上で、ベストと思えるものを渡そう。

<クイズ>昇格の祝電を、相手の職場ではなく「自宅に送る」理由は?

ここで「想像力」について、かつての上司のエピソードを<クイズ>形式にして紹介したい。

Q.筆者が広告代理店で「担当局のゲストの昇格をお祝いする祝電」を用意していたとき、当時の上司が私に「祝電はゲストの自宅に送れ」と指示した。その理由はなぜか?

少し時間をとって考えていただきたい。

いかがだろうか。様々な理由が考えられることと思う。

では、発表したい。