「氷風呂」を30日続けたらどうなる?疲れを癒した挑戦者が冷静に語った「ありきたりな感想」Photo:PIXTA
*本記事はEsquireからの転載です。

『メンズヘルス』誌のエグゼクティブ・エディター、デイビッド・モートンは、SNSのフィードを埋め尽くすこのトレンドに挑戦してみました。これは、これからアイスバスを試してみようと考えているあなたに、知っておいてほしいことの全てと言えます。

 アイスバス(氷風呂)が、昨今ブームのようです。

 以前のアイスバスは、サッカーやラグビーのトップリーグのチームか、より生き生きとした生活を目指すインフルエンサーにしか手に入らない価格でしたが、昨今は安価で持ち運び可能なものが登場し、それによりアイスバスの新しい波がソーシャルメディアを席巻しています。

 このブームをリードしているのが、手頃な価格のモデルを取りそろえた先駆者的な企業の1つで2020年に誕生したオンライン企業の「ルミ」で、屋外でも屋内でも、わずかなコストと最小限のスペースで氷風呂のさまざまな利点を提供してくれます。

 私(筆者デイビッド・モートン)はこの拡大し続けるブームを試してみたくなり、30日間毎日氷風呂に入るという目標を自分に課し、ほぼ達成しました(実は数日休みました)。その過程で、筋肉の回復を促進し、睡眠の質を高め、エネルギー全体を高めると言われていることは事実だと体感しました。そして、これは5分以内に最強になった気分に浸れる極めて簡単な方法だということもです。

 まず、冷水に関する事実について見ていきましょう。

冷水浸漬法とは何か?

 基本的にはそれは単純に、冷水に浸かることです。冷たいシャワーを浴びたり、海で泳ぐこともその中に含まれると考えられます。

 しかし、インスタグラムをスクロールして親指を数回動かすだけで、家庭用アイスバスが大流行していることがわかります。そこに写っているのは、DIYでチェストフリーザー(冷凍食材を保存・保管する冷機器)を改造したものや基本的なプラスチックの桶(おけ)など。高価格帯のものでは、アプリで操作して好みの温度に水を冷やせる調整器具を取り付け、木や金属でつくった芸術的と言わんばかりのものまであります。

 コールドプランジ(摂氏10~15℃の冷水で満たされた浴槽やプールなどに身を浸すこと)を目的とする製品を使うことは、マッサージガン(筋肉に振動を伝えてコリにアプローチしたり運動後のケアをしたりする器具)によるケアブームを超えて、非常にクールな疲労回復方法となっているようです。というわけで、まだフォームローラーで満足している人は、「遅れをとっている」と言えるかもしれません。