来週は旅行の予定だが、妻が悪天候を心配
夫「そういうところがお義母さんそっくりだね」

 来週の週末は、家族で温泉旅行に行く予定です。どこに寄るかという話をしていたら、妻が「雨降らないよね」とポツリ。今の時点で、来週の週末の天気なんてわかりません。予報は出ていても、アテにはなりません。

 妻は日頃から、心配しても仕方ないことを心配する癖があります。そして、妻の母親もふた言目には「もし~~だったらどうすればいいかしら」と、わざわざ望ましくない状況を予想して、心配する癖があります。

 自分としては、事実を指摘するつもりで「お義母さんそっくりだね」と言いました。決して非難するつもりではなかったとしても、言われた妻は「自分と義母の人格を否定した」と受け止める可能性があります。

 実際、内心はちょっとウンザリしているので、妻が非難だと感じるのも無理はありません。妻に「それ、心配してどうするの?」と尋ねるだけでも不穏な空気になりそうですが、義母(妻にとっては母親)を引き合いに出しているところが、危険性を一気に高めています。

<夫が株を上げるひと言>
「その時はその時で、また考えよう。天気が悪いなりの楽しみ方もあるよ」と、妻の心配を鷹揚に受け止めることで、頼もしさを感じさせる。

自宅でテレワーク中の妻がパソコンと格闘
その時、夫が「ねえ、ご飯まだ?」

 最近は、夫婦でそろって自宅でテレワークという状況も、決して珍しくはありません。ただ、それぞれ気持ちは「仕事モード」なのに、場所は自宅ということで、いろんな衝突が起きてしまいです。

 食事はいつも妻が作っていて、そろそろ夕食の時間になってきたので、夫としては何気なくこう尋ねました。しかし、いい調子で仕事に没頭している、あるいは急ぎの作業に追われている妻としては、そのノンキな言葉を聞いて心穏やかにはいられないでしょう。

 口には出さないとしても「食べたきゃ自分で作れ!」と言いたい心境なのは確実。はっきり言われても仕方ありません。妻が並外れた人格者で、怒りをグッと抑えて、「ごめんなさい。すぐ用意するね」と言ってくれたら、手を合わせて拝んでもいいぐらいです。

 そんなありがたさに気付かないまま、不満げに「お腹すいちゃったよ」なんて重ねてしまったら最悪。間違いなく、夫婦のあいだに深い亀裂が入ってしまいます。

夫が株を上げるひと言
「何か買ってこようか。駅前にできたビストロのテイクアウト、一度食べてみたかったんだ」などと、妻に負担をかけない方法を提案する。