「セクハラおじさん」日本社会が生んだ悲しきモンスターの末路写真はイメージです Photo:PIXTA

セクハラ・パワハラ問題が後を絶ちません。“アウト”な行為をしてしまう男性は、なぜそのような行動に出てしまうのでしょうか。そこには個人的な問題だけでなく、社会的な背景も影響していると考えます。(作家・ファンセールスコンサルタント 和田裕美)

セクハラおじさんは何がしたいのか?

 岐阜県羽島郡岐南町の町長が、99のセクハラ行為によって辞職したニュースや、自民党和歌山県連が主催した会合で起こった過激な衣装のダンサーへのチップ口移し問題など、今のご時世では完全にアウトな案件があちこちで起こっています。

 令和になってもいまだになくならない、おじさんによるパワハラやセクハラ。「昔だったら問題にならなかった」「昔はよかった」などと嘆きたくなる人もいるかもしれませんが、それは過去が男性優位の社会だったからです。

 そのような価値観を引きずっていては、世間からは、時代に取り残された人と見られてしまいます。

 一般的な常識や倫理観を持っていれば犯すはずのないタブーに触れ、平然と「アウト」な行為をするおじさんは一体何がしたいのか。

 その根っこにあるのは、「俺すごい」という自尊心の成れの果てなのかもしれません。